11/19/2013

ジャパンC連覇なるか乗替「ムーア騎手」ジェンティルドンナ

ジャパンカップ(GⅠ、3歳以上OP、芝2,400m)優勝想定
 いよいよ秋競馬の最終戦、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ)が開催される。
 海外から参戦する3騎は、十分なレース間隔でない急戦体勢では、時差、気象環境変化、そして府中の堅い高速馬場は苦戦すると見て軽視した。
 今年も勢いの有る日本のエース格3騎が健在、出来れば凱旋門賞から帰国したオルフェーヴルとキズナ、そして菊花賞馬エピファネイアが参戦して呉れたら大変嬉しかったのですが叶わず、待機組の牝馬4冠ジェンティルドンナの2連覇を期待、そして2冠馬エイシンフラッシュ、4冠馬ゴールドシップを併せて3騎の巴戦になる。
 その3騎の強さから、誠に失礼ながら、海外からの遠征は大変に嬉しいのですが、勝算は極めて少なく、勝つ気なら、前哨戦の「GⅡ富士S」を一度叩いて、実力の程を少し見せて頂いてから、JC参戦を願いたいものです。更に言いたいのは凱旋門賞後、過酷なGⅠ戦を豪州とカナダで1度叩いて来たなんて、その強行軍が(愛馬精神には)大いに気に成ります。
昨年JC:1着内ジェンティルドンナ岩田康、2着外オルフェーヴル池添謙、3着ルーラーシップ

1.例年のJC勝馬傾向
 人気馬はやはり、実績通りの走りで上位入線している。関東・関西の所属馬では圧倒的に関西馬が勝利、そして近年は牡馬より牝馬(5歳ウオッカ、4~5歳ブエナビスタ、3歳ジェンティルドンナ)が俄然上位成績を挙げている。
 海外からの遠征馬の強さですが、今年3騎参戦も小粒の感じで恐れること全くなし、凱旋門賞でオルフェーヴルに後塵を浴びせた「牝馬3歳トレヴ」が参戦なら盛り上がるも、ジェンテルドンナが、日本で雪辱を晴らせる舞台でしたが叶わず無念、いくら無料招待しても(お腹一杯で)ワザワザ日本までは遠征せず休養してしますね。
 JC開催の当初は海外勢が参戦する度に、皆軽く圧勝して貴重な賞金総獲りし、抱え切れないほどのお土産一杯貰って、ニコニコで帰る海外遠征馬の関係者達でしたから、来て貰うだけありがたい事と、未だに遠征費用の全てを「国際招待:JRA負担」に成っていて、海外遠征馬にとって、日本はパラダイス、今も継続中では残念、そんな特典は今や不要や廃止、または5着まで入線したら少し補助金の負担するとか、健全な方に変えた方が良いです。

 近年は、日本の調教技術が急速に向上し、海外勢を跳ね返えすほどレベルアップし大活躍、また強い遠征馬そのものが(勝てないと見て)参戦しなくなったが、第25回(8年前)、英国牡5歳アルカセット(デットーリ騎手)で久々の勝利を飾って以来、日本馬の7連勝中、それ以降の勝ち馬がディープインパクト、アドマイヤムーン、スクリーンヒーロー、ウオッカ、ローズキングダム、ブエナビスタ、そして昨年牝3ジェンティルドンナが牡4オルフェーヴルを撃破した舞台が「ジャパンC」なのです。
2.遠征馬の力量評定(前評判)
* ドゥーナデン(仏牡7、スペンサー騎手、Mデルザングル師、42戦10勝)
 遠征が強行軍で軽視、凱旋門賞参戦のため、その前哨戦「フォワ賞」を叩いたのは良いが、オルフェーヴル圧勝の中団のままの8着の不調でした。そして凱旋門賞を諦め、豪州GⅠメルボルンCに挑戦するも、再び失速の11着、そして日本遠征のJC参戦ですから、いくらナンでも牡7歳の競走馬には過酷な挑戦に思える。
注 ジョシュアツリー(英牡6、ムルタ騎手、Eダンロップ師、31戦7勝)
 この馬も凱旋門賞参戦も、重馬場は大の苦手のようで13着失速、そしてカナダGⅠに参戦して早めに仕掛けて抜け出し1着して来た。一度JCに参戦し着外も、日本へ遠征経験が生きれば、遠征馬唯一入着(5着まで)位はあるかもしれないと敬意を表した。
* シメノン(愛せん馬6、ヒューズ騎手、Wマリンズ師、33戦6勝)
 せん馬6歳に、のんびり休養や余生はなく、我が見解では使い捨て状態に見える。ドゥーナデンと同じ中3週の強行軍は良いが、海外遠征では問題あり、豪州から日本へは時差がないのが良いのですが、このリズムで競馬参戦が大丈夫なの?の疑問あり、レース中に故障しないで帰れることを見守るだけです。
3.今年の優勝馬は・・岩田康騎手からムーア騎手に乗替るジェンティルドンナが優勢!
 今年のJC先着争いは、ジェンティルドンナの2連覇に期待する。
 その相手はエイシンフラッシュとゴールドシップの2騎だけ、それ以外馬は苦しい展開になる。
 (GⅠ天皇賞秋:圧勝ジャスタウェイ、離れた2着ジェンティル岩田康、3着エイシン(デムーロ))
(GⅡ京都大賞典:1着ヒットザターゲット、5着(芦毛馬体)ゴールドシップ内田博)
 
◎ ジェンティルドンナ(牝4、ムーア騎手、石坂正師、12戦7勝):昨年度の覇者
 牝馬3冠馬で現役最高の女傑、昨年JCで断然人気のオルフェーヴルを僅か「ハナ差」強引に内ラチからこじ開けて交わし辛勝した覇者です。
 春先にドバイ遠征し、スローペースにハマり、3番手で先行するも直線の競り合いに「2馬身1/4」遅れて2着は残念でした。その後休養し、春のグランプリ宝塚記念でも断然の1番人気を背負うも、ゴールドシップの3着、この成績では凱旋門賞挑戦を諦め、休養して、秋の天皇賞参戦し、2番手先行するも、伏兵馬ジャスタウェイに軽く差し切られ、可なり離された2着は残念、そして今年3戦するも、尽く跳ね返されて未勝利に終わっては、女傑が熟女に成ってしまったのか?・・と関係者が気分を替える意味からか、8戦騎乗した主戦岩田康誠騎手に替わって、英断の乗替「ムーア騎手」で臨む今回、これが吉と出るか?になるが、実績上位を信じ本命にする。
〇 エイシンフラッシュ(牡6、Mデムーロ騎手、藤原英師、26戦6勝):ダービーなど2冠馬
 昨年の天皇賞・秋を快勝して以来、期待を懸けるもJCで9着失速、有馬記念も4着止まりは残念、今年に入っての戦績が3着3回、1着(前々走毎日王冠)1回ですが、前走天皇賞・秋では1着から6馬身の「1秒」も突き放されて3着は痛い、本調子なのか迷うも、長距離戦ではダービー以来勝利がないが、立て直し復活走に期待だ。
▲ ゴールドシップ(牡4、内田博騎手、須貝尚師、14戦9勝):昨年度のグランプリ覇者
 昨年の有馬記念が豪快な圧勝劇、最後方待機から短い中山の直線を一気の古馬陣をゴボウ抜き快勝が素晴らしかった。穴党ではないが、この馬を本命馬にしたい位、とても強いと思っている。
 今年に入って4戦して宝塚記念を含め2勝したが、前走1番人気も惜敗5着ですが着差は僅か「2馬身1/4」でした。この馬は東京戦が2戦(3歳時で共同通信杯1着、ダービー5着)し、今回が久々の左回り3戦目、今まで意識して「小回りの右回り」に参戦し、良績を上げて来たが、鋭い末脚なら、どの馬にも負けないスピード馬ですが、長い直線と左回りでの一発大駆けが有るのでしょうか?が未知数、ジェンティル、エイシンに競り勝てるのは、この馬以外考えられない。

「WIN5-⑤」東京11RジャパンC(GⅠ国際招待、3歳以上OP、芝2,400m)有力馬レーテング
◎(116)ジェンティルドンナ(牝4、ムーア騎手、石坂正、Dインパクト、先、前GⅠ天皇賞秋2着
〇(119)エイシンフラッシュ(牡6、Mデムーロ騎手、藤原英、Kベスト、先、前GⅠ天皇賞秋3着)
▲(124)ゴールドシップ (牡4、内田博騎手、須貝尚、Sゴールド産、差、前GⅡ京都大賞典5着)
△1(114)アドマイヤラクティ(牡5、ウイリアムズ騎手、梅田智、Hクライ、GⅡアルゼンチン2着)
△2(110)ルルーシュ(牡5、福永祐騎手、藤沢和、Zロブロイ産、差、前GⅡアルゼンチン3着)
△3(108)デニムアンドルビー(牝3、浜中俊騎手、角居勝、Dインパクト、差、前GⅠエ女王5着)

海外遠征参戦3騎)
*(118)ドゥーナデン(仏牡7、スペンサー騎手、Mデルザングル、ニコバー、豪GⅠメルボ11着)
注(116)ジョシュアツリー(英牡6、ムルタ騎手、Eダンロップ、モンジュー、加GⅠカナディ1着)
*(115)シメノン(愛せん馬6、ヒューズ騎手、Wマリンズ、マルジュ、豪GⅠメルボルンC4着)
そのほかの日本参戦予定馬
*(114)ナカヤマナイト(牡5、柴田善騎手、二ノ宮敬、Sゴールド、差、前GⅠ天皇賞秋6着)
*(112)ヴィルシーナ (牝4、岩田康騎手、友道康、Dインパクト、先行、GⅠエ女王10着)
*(112)ヒットザターゲット(牡5、武豊騎手、加藤敬、Kカメハメハ、差、GⅠ天皇賞秋7着)
*(111)アンコイルド (牡4、後藤浩騎手、矢作芳、Gコーズウェイ、先、GⅠ天皇賞秋4着)
*(110)ムスカテール (牡5、騎手未定、友道康、Mトップガン、差、GⅡアルゼンチン8着)
*(110)ラキシス   (牝3、騎手未定、角居勝師、Dインパクト産駒、差、GⅠエ女王2着)

*(未確定)ウインバリアシオン(牡5、騎手未定、松永昌、Hクライ、追込、GⅠ宝塚記念4着)
*(---)スピルバーグ  (牡4、騎手未定、藤沢和、Dインパクト、先、1600下ノベンバ1着)
*(---)スマートギア  (牡8、戸崎圭騎手、佐山優、Mサンデー、差、OPアンドロメダ7着)
*(---)トゥザグローリー(牡6、騎手未定、池江泰、Kカメハメハ、差、GⅠ天皇賞秋12着)
*(---)トーセンジョーダン(牡7、ビュイック騎手、池江、Gポケット、差、GⅠ天皇賞秋11着)
*(---)ファイヤー (牡5、横山典騎手、本田優、Aタキオン、差、1600下晩秋S1着)
*(---)ホッコーブレーヴ(牡5、三浦皇騎手、松永康、Mサンデー、追、GⅡアルゼンチン5着)
(以上出走登録22頭、フルゲート18頭

参考データ1(2012ジャパンカップ成績:17頭出走、良馬場):写真は最上部に掲載
1着▲ジェンティルドンナ(牝3、岩田康騎手、石坂正、GⅠ秋華賞1着)3番人気、タイム2:23.1
2着◎オルフェーヴル  (牡4、池添謙騎手、池江寿、GⅠ凱旋門賞2着)1番人気: ハナ差
3着△ルーラーシップ(牡5、ウイリアムズ騎手、角居勝、GⅠ天皇賞秋2着)2番人気:2身1/2
 単勝660円、馬連700円、馬単1,580円、3連単5,550円

参考データ2(2011ジャパンカップ成績:16頭出走、良馬場
1着◎ブエナビスタ(牝5、岩田康騎手、松田博、GⅠ天皇賞秋4着)2番人気、タイム2:24.2
2着▲トーセンジョーダン(牡5、ウイリアムズ騎手、池江、GⅠ天皇賞秋1着)6番人気:クビ差
3着・ジャガーメイル(牡7、四位洋騎手、堀宣行、GⅠ天皇賞秋9着)14番人気:1身3/4
 単勝340円、馬連2,300円、馬単4,180円、3連単324,680円