2/28/2015

阪神 アーリントンC:ヤングマンパワー(松岡)が直線抜け出し初重賞制覇

開催替りの初日、3場とも稀に見る先着争いが大激戦、再度走れば着順も大きく変わりそうだ

 マテンロウハピネス(松田大)、ハイムハイ(Cデムーロ)、ネオスターダム(シュタルケ)などが先行し、直線を向いて、ネオスターバム、マテンロウハピネス、ヤングマンパワーの体勢、内から4番手ナヴィオンが追い上げる展開、内ラチ沿いで先行粘り込むマテンロウハピネスに、後方の大外から一番鋭い勢いで追い込むアルマワイオリ(勝浦正)、そして内の馬群を割ってヤングマンパワー(松岡正)と馬体を併せて追い上げ、僅かに内で「クビ差」抜け出し嬉しい初重賞勝利した。
 問題の2着は、外から猛追したアルマワイオリが惜しくも届かず2着、そして激戦の3着争いが、粘るマテンロウハピネス、追い上げたナヴィオンの競り合いも、逃げ粘るマテンロウハピネスが、際どく残した。
土曜 阪神11R アーリントンC(GⅢ、3歳OP、芝1,600m、1着賞金3700万円)結果:良馬場
1着・(8)ヤングマンパワー牡3(松岡正、手塚貴、スニッチェル、差し、OP3着)9番人気(34.7)
2着◎(4)アルマワイオリ 牡3(勝浦正、西浦、Mゴッホ、追込、前走GⅠ-2着)5番人気(33.9)
3着・(11)マテンロウハピネス牡3(松田大、昆貢、Dメジャー、逃げ、新馬1着)7番人気(35.1)
4着△1(1)ナヴィオン  牡3(岩田康、橋口弘、Hクライ、差し、GⅢ3着)1番人気(34.4)

タイム1:35.9 単勝3,480円、馬連10,610円、馬単27,340円、3連複36,580円、3連単325,370円
予想評定 C評価(50点):GOAL前(クビ、ハナ、ハナ)の激戦、期待◎アルマが2着ならマズマズも万券外し、頭が無印で無念でした。

8着〇(12)ナリタスターワン牡3(福永祐、高橋亮、Sカンプ、先行、前走500下1着)2番人気
9着▲(10)ネオルミエール 牡3(柴山雄、藤沢和、Nユニヴァース、差し、GⅠ-4着)3番人気
10着△2(2)ナイトフォックス牡3(武豊、大竹正、Sバクシンオー、差し、500下1着)6番人気
(出走12頭)

*中山11R 総武S:フィールドザスマート(田中勝)が直線抜け出し1着
 ベルサリエーレ(柴田善)、キクノソル(三浦皇)が先行し、直線では内ラチからキクノソルが一気に抜け出し押し切る展開でしたが、フィールドザスマート(田中勝)、そして外ノースショアビーチ(蛯名)が馬体を併せて追い上げて、キクノソルを交わして際どくフィールドザスマートが競り勝った。
 期待のイッシンドウタイ(横山典)は、5番手で競馬し直線勝負も、届かず5着では残念でした。
土曜 中山11R 総武S(4歳以上OP、ダート1,800m)結果:良馬場
1着〇(6)フィールドザスマート牡4(田中勝、新開幸、Bタイド、差し、OP3着)2番人気(36.8)
2着注(12)ノースショアビーチ 牡4(蛯名正、田中剛、Kカメ、逃げ、OP8着)5番人気(36.9)
3着▲(11)キクノソル     牡5(三浦皇、北出、Kカメ、先行、1600下1着)6番人気(37.2)

タイム1:54.0 単勝390円、馬連2,100円、馬単3,680円、3連複6,010円、3連単28,580円
4着△1(8)ベルベンクライ牡5(吉田豊、大久保洋、Hクライ、追、1600下1着)1番人気(36.7)
5着◎(9)イッシンドウタイ牡6(横山典、伊藤圭、Sマンボ、差、公営(J1)5着)3番人気(37.0
12着△2(5)クライスマイル牡4(戸崎圭、大和田、Sヒーロー、差し、GⅢ2着)4番人気
(出走12頭)

*小倉11R 皿倉山特別:カンタベリーナイト(二本柳壮)が最後方から鮮やかに先着
 直線の勝負では「ハナ、クビ、ハナ差」の大激戦、これを制したのは、最後方待機から、中盤で中団に上がって、直線を外から追い込んだカンタベリーナイト(二本柳壮:野平祐二氏の孫(娘仔))、見事な追い上げで届いて、人馬とも嬉しい久々の勝利を挙げた。
 レンブラント、アドマイヤネアルコが先行し、直線の競り合いが大激戦、3番手からカノンが抜け出し粘り込み、後方から末脚を伸ばしたカンタベリーナイト(二本柳壮)、レイトライザー(藤岡康)の2騎の競り合いを、僅かに「クビ差」カンタベリーナイト(二本柳壮)が競り勝ち勝利した。流石33秒台の2走の戦績は、伊達では無かったようで、大変失礼しました。
 我が期待の本命グッドカフェ(高倉陵)は、4番手先行も、直線で末脚を失い14着惨敗とは無念、やはりこの番組は、我が期待する馬ほど、失速の展開が待っていて、割と人気馬が先着するも予想は外れ、馬券買いは回避が適切でしたね。
土曜 小倉11R 皿倉山特別(4歳以上1,000万下、芝2,600m)結果:良馬場
1着・(11)カンタベリーナイト牡6(二本柳壮、二本柳、Sキュール、追、1000下7着)2番人気(36.1)
2着△(15)レイトライザー  牡5(藤岡康、加藤敬、Sホーム、差し、1000下8着)3番人気(35.8)
3着・(6)カノン  牝5(義英真、崎山、Fナイナーズサン、先行、1000下11着)5番人気(36.1)

タイム2:39.5 単勝600円、馬連1,890円、馬単3,530円、3連複12,770円、3連単55,100円
8着▲(10)カーマイン    牝7(松山弘、石坂正、Kカメハメハ、差し、1000下7着)10番人気
10着〇(1)ディープストリート牝5(吉田隼、藤原英、Dインパクト、差し、1000下6着)1番人気
14着◎(14)グッドカフェ せん馬7(高倉陵、松元茂、Mカフェ、差、1000下4着)6番人気(38.1)
(出走15頭)

▽ 中山7鞍が乗替、後藤浩輝騎手の供養戦績を挙げられず残念、最先着は4着
 中山初日で、後藤浩輝騎手死去に伴う、騎乗予定7鞍の全てが、他騎手に乗替になったが、その期待の戦績は、どれも馬券対象外で、上位入着を果たせず、供養の1着が出来なかったのは心残りで無念なり。
中山騎乗予定7鞍の戦績=2R7着、3R13着、5R6着、6R4着、7R8着、9R8着、11R8着

「ニュースフラッシュ」
▽ 騎乗停止制裁
 仰天「C・ルメール騎手」が阪神で騎乗デビューより先に、騎乗停止デビューに
 3/1からM・デムーロ騎手と一緒に、晴れて通年騎乗出来る喜びに「ワクワク」したのでしょうか?初の外国籍騎手誕生に沸く競馬関係者やファンにも激震が走った。
 2/28に出走前の「調整ルーム」でC・ルメール騎手が、出走前から痛恨の「ミスティーク」、知人からツイッターに「Re:メール(Re:ツイート)」、携帯で外部との連絡を(2回)したとして「騎手規範違反」に問われ、即刻制裁決定、30日間(開催日9日間)の(悲願のデビュー前から)騎乗停止が下っては茫然、今まで落馬して馬の代わりに「自分の脚を故障」し休養していたが、明日から騎乗出来ると嬉しさ一杯が暗転、騎手が一番やってはいけないルール違反(公正を期すため、なぜ外部と連絡を一切遮断し、調整ルームに籠るのかの規定に、認識度が外国とは相違する点があるようで、これが凄く弊害となりうる)、自分の不注意でデビューが1か月先まで、伸びてしまっては、落馬負傷より痛い痛い事態に、本人も沢山の有力馬に騎乗依頼するサポーター、そしてルメールファンも誠に残念なり。
 韓国事件で「ナッツリターン」の新語が話題になっていますが、ルメール騎手も今後は、愛称で「リメール騎手」と呼ばれそうで、笑えない冗談で申し訳ないのですが、大いに心配になります。
3/1の阪神騎乗馬6鞍の乗替変更騎手」
3R→浜中俊、7R→福永祐、8R→武豊、9R→四位洋、10R→M・デムーロ、11R→太宰啓介

 またいつも比較される名手同士、3/1デビューしたM・デムーロ騎手は、阪神1Rで2着「クビ差」惜敗のデビュー戦も、直ぐに3Rで、念願のJRA騎手で初めて記念すべき勝利を飾った勢いのまま、7Rそして初重賞(阪急杯)も勝利する本日3勝の凄さには脱帽、対象的なスタートになった。

 そして下級条件戦(未勝利、1000万下など)多数と多頭数からの激戦で、レース中に波乱発生が多く、競走馬も騎手も懸命に叩いて闘志を出させるために、フラフラ状態で制御不能なのか、騎乗停止制裁などが多発、落馬などの重大事故が無ければよいが、今回、内田博幸騎手も加わる事態になるとは・・よって現在日々謹慎中の騎手は4名になってしまった。
 現在騎乗停止騎手:大江原圭(事故加害者で謹慎中2/4~)、北村宏司(2/28~3/15)
             :川田将雅(2/21~3/1)
 追加2騎手     :C・ルメール(3/1~30)、内田博幸(3/7~3/15)

*中山10R制裁(内田博幸騎手9日間の騎乗停止)
 2位入線した(3)ネロ(内田博幸騎手)は、最後の直線で内側斜行し、(1)シンジュボシ(三浦皇成騎手)が躓きました。その影響がなければシンジュボシが加害馬ネロより先着したとは認めらず、降着なし。ただし、内田博幸騎手は、3月7日~3月15日(9日間)の騎乗停止とする。

▽ 区切りの記録達成
*池上昌弘調教師:JRA通算400勝達成!
 7Rで、11番スマイルミーティア号(柴田 善臣騎手)が第1着となり、池上 昌弘調教師(美浦)は現役47人目のJRA通算400勝を達成しました。
 コメント:オーナーや関係者のおかげでここまで勝利を積み重ねて来ることができました。まだ
まだここは通過点と思っていますので、これからも一つ一つ勝っていきたいです。

*小島茂之調教師:JRA通算200勝達成!
 中山12Rで、(3)モンテネオ(柴田善臣騎手)が1着となり、小島茂之調教師(美浦)は、現役107人目のJRA通算200勝を達成した。
 コメント:成績が上下することもありましたが、馬主や関係者の方に助けていただきここまで来ることができました。これからも楽しみな馬がいますので、大きなレースも賑わせていきたいと思います。最後に、家族に感謝したいと思います。

▽ 2015年度(2/28付)引退8名の調教師(美浦3名、栗東5名)
*(美浦)大久保洋吉調教師引退:今期4勝(通算878勝)
 本日をもって引退する大久保洋吉調教師(美浦)は、中山11R(8)ベルゲンクライ(吉田豊騎手、4着)が管理馬のラストランとなった。
 コメント:今日が最後と決まっていて、様々な取材も受けていたので引退の実感はあります。今までの調教師生活ではなんとか結果も残すことが出来ましたし、良い時代に(調教師を)やらせてもらえたと思っています。脈々と続く血統は競馬の醍醐味だと思っているので、ファンの皆様にはそこにも注目して今後も競馬を楽しんでいただきたいと思います。

*(美浦)畠山重則調教師引退:今期0勝(JRA通算370勝)
 本日をもって引退する畠山重則調教師(美浦)は、中山12R(4)ウインネオルーラー(柴田大知騎手、3着)が管理馬のラストランとなった。
コメント:最後のレースも良い競馬をしてくれたので満足しています。これだけたくさんの人に囲まれて引退することができたのは、調教師冥利に尽きます。勝てば嬉しいですし、期待して負ければ悔しいですが、オーナーにも恵まれ何とかここまでこぎつけることができました。これまでありがとうございました。

*(美浦)鈴木康弘調教師引退:今期1勝(JRA通算795勝)
 本日をもって引退する鈴木康弘調教師(美浦)は、阪神12R(12)トーセンハルカゼ(松岡正海騎手、3着)が管理馬のラストランとなった。
 コメント:今朝まではいつもと変わらない気分だったのですが、ひとつひとつレースが終わる毎にしみじみとしてきて、最後のレースでは涙ぐんでしまいました。いつかは来るものだとわかっていたはずでしたが、いざとなると寂しいですね。今年は、私の引退を意識して、スタッフもいつも以上に頑張ってくれていたと思います。オーナーにも弟子にも恵まれて、幸せな調教師人生だったなと、いい思い出ばかりがこみ上げます。生まれ変わっても、きっと馬に携わっていきたいです。

*(栗東)梅内忍調教師引退:今期0勝(JRA通算371勝)
 本日をもって引退する梅内忍調教師(栗東)は、阪神8R(16)クリノプリムラ(岡田祥嗣騎手、13着)が管理馬のラストランとなった。
 コメント:今まで応援していただきありがとうございました。約半世紀もの間、この世界で元気で無事にやってこれたのが一番です。競馬サークルに残るこれからの方々には、頑張って競馬を盛り上げてほしいと思います。自分はテレビや馬券で応援させていただきます。

*(栗東)白井寿昭調教師引退:今期3勝(JRA通算775勝)
 本日をもって引退する白井寿昭調教師(栗東)は、阪神12R(15)マノワール(武豊騎手、2着)が管理馬のラストランとなった。
 コメント:今日はいつものように競馬が始まりましたが、最後のレースで装鞍した時、またパドックで武豊騎手が騎乗する際に足を上げた時に、これが最後かという気持ちになりました。競馬のように感動やドラマを織り交ぜたいい競馬人生だったと思っています。競馬に携わることが出来て良かったです。

*(栗東)梅田康雄調教師引退:今期0勝(JRA通算371勝)

*(栗東)小野寺幸治調教師引退:今期1勝(JRA通算505勝)

*(栗東)境直行調教師引退:今期2勝(JRA通算411勝)