4/03/2019

(訃報)7冠馬「ウオッカ」が永眠!

 2007年5月、東京優駿(Jpn1)を牝馬の身で果敢に、四位洋文騎手で挑戦、驚異の末脚で64年振り勝利の快挙で大穴馬券炸裂など、G1戦7勝、顕彰馬に選出された。
 現在、繁殖馬でアイルランド繋養されていた「ウオッカ(牝馬15歳)」は、配合のための滞在先(英国ニューマーケット)において、病気(蹄葉炎)のため、現地時間の4月1日(月曜)午後に死亡(安楽死)したと連絡があった。とんでもない「エープリルフール」だ!・・と信じなかったが事実のようで、異国の地で急死は誠に残念でした。

▽追悼コメント:
 *四位洋文騎手:ショックです。僕にとっては子供の頃からの夢であったダービーを獲らせてくれた、懸け外のない馬です。自分として、スーパーホースの背中を知れた事は、それからの競馬人としての指標にもなりました。あんな馬には、もう巡り合えないかも知れません。唯々ショックでなりません。ご冥福をお祈りいたします。
 武豊騎手:僕にとって、大変思い出深い馬でした。名馬と呼ぶに相応しい馬だと思います。ファンの多い馬でしたし、本当に残念なニュースです。ご冥福をお祈りいたします。
 *角居勝彦調教師:厩舎をメジャーにしてくれた功労者で、私にとっても大切な馬でした。ファンも大変多い馬で、本当に残念です。
▽ウオッカの功績
生年月日:2004年4月4日生まれ現在15歳(鹿毛)
産地  :北海道
血統  :父*タニノギムレット
     母*タニノシスター、(母父)ルション
競走成績:26戦10勝(内 海外4戦0勝)
 主な勝鞍:2歳 2006年10月 新馬1着
         2006年12月 阪神JF(G1)
     :3歳 2007年5月 東京優駿(Jpn1)
     :4歳 2008年6月 安田記念(G1)
          2008年11月  天皇賞(秋)(G1)
              :5歳  2009年5月 ヴィクトリアマイル(G1)
         2009年6月 安田記念(G1)
         2009年11月 ジャパンC(G1)
(最終ラン)6歳 2010年3月 UAEドバイ Mチャレンジ(G2)8着
   JRA収得賞金: 13億0487万6000円(付加賞含む)
 海外獲得賞金:  2868万9800円
  馬主:谷水雄三氏
  調教師:角居勝彦(栗東)

 ▽産駒年度 馬 名 性歳 父名
・2019年ウオッカの2019(牝当歳馬)Frankel 所属先未定
・2017   ウオッカの2017 (牡3)Frankel   所属先未定
・2016 タニノミッション(牝4)Invincible Spirit(角居厩舎:4戦1勝)
・2015 タニノフランケル(牡5)Frankel(角居厩舎:14戦4勝)小倉重賞2着(OP馬)
・2013 タニノアーバンシー(牝6) Sea The Stars(引退:19戦4勝)繁殖入り
・2012 ケースバイケース(牝7)Sea The Stars(引退:6戦0勝)繁殖入り
・2011 ボラーレ     (牡8)Sea The Stars(引退:2戦0勝)

▽ 回顧録(写真*ダービー歓喜の戴冠:四位洋文騎手とウオッカ)
*東京10R 日本ダービー(東京優駿、Jpn1、3歳OP 芝2400m)結果
優勝▲(3)ウオッカ(牝馬3歳 四位洋、角居、Tギムレット)3番人気
          実力派が一発、大殊勲優勝で歴史を創る
  タイム2:24.5(4F46.6-3F34.4-2F23.0-1F11.6)
2着*(16)アサクサキングス(牡3歳 福永祐、大久保龍、Wマズル)
          福永祐の逃げ粘りであわやの大殊勲が水泡に
3着◎(14)アドマイヤオーラ(牡3歳 岩田康、松田博、Aタキオン)
          追い出しが勝負が付いた後では3着止む無し
4着・(12)サンチェッペリン(牡3歳 松岡正、斉藤誠、テンビー)
          先行力は本物、力を出し切り4着は立派な成績
5着注(8)ドリームジャーニー(牡3歳 蛯名正、池江寿、Sゴールド)
          さすがに強靭な末脚、掲示板に届く
単勝1,050円、馬連54,470円、馬単97,890円、3連複248,790円、3連単2,155,760円
6着△(4)ゴールデンダリア(牡3歳 柴田善、二ノ宮、フジキセキ)
7着〇(15)フサイチホウオー(牡3歳 安藤勝、松田国、Gポケット)
8着注2(11)ナムラマース (牡3歳 藤原佑、福島信、Cベアハート)
11着△(1)タスカータソルテ(牡3歳 武豊、藤原英、Gポケット)