10/17/2014

C・ルメール、M・デムーロの両騎手がJRA第一次騎手免許試験に合格

*待ち焦がれた「念願の吉報」あり
 JRA(日本中央競馬会)は「10/16」、来年度の新規騎手免許試験などの、第一次試験「合格者」を発表した。
 外国騎手でもJRA騎手になれると「門戸開放」した昨年、これに先駆者として果敢に受験した「C・ルメール騎手」、そして今年初挑戦「M・デムーロ騎手」が、「10/2」に、第一次筆記試験(英語で)を受験し、見事2名とも念願の「合格」発表が・・・、感涙の吉報掲示になった。(合否判定基準は概ね60点以上のようです)

 C・ルメール騎手は「本当に嬉しい、大きなレースを勝ったときのような気持ち、第二次試験が残っているので気を引き締めて頑張ります。サポートして下さる皆様に感謝しております。」と喜びを語った。
 またM・デムーロ騎手も「とても嬉しく誇りに思います。今はただ感謝、日本で応援して下さる皆様に期待に応えられるよう、二次試験も頑張ります。」と嬉しさ一杯も、気を引き締めた。

 第二次試験は、日本語で専門的な「口頭試験」と「騎乗技術試験」になるが、外国騎手には口頭試験が超難問ですが、来年「1/26~28」に行われ、合否の発表は「2/5」になる。
 これに通過出来れば「初の外国騎手出身」のJRA所属騎手(通年の騎乗義務がある)の誕生になり、日本のベテランや若手騎手の全てに、驚異のライバルが一挙に2名も増える事態になる。

 昨年この試験に受験し不合格になった「C・ルメール騎手」の問題は、日本で多くのGⅠレースに騎乗し勝利している騎手に、このようなJRAの「第一次試験」など必要なのか?ナンのために外国騎手にJRA騎手としての門戸開放なのかなど、多くの競馬ファンに指摘されたJRAは「ダジタジ」、12年前にも、初めて公営笠松競馬の大スター「安藤勝己騎手」が、JRA騎手受験したときも、同じようにファンから指摘されているのに、どこかJRAの組織として学習や蓄積が足りないようで、JRAの方が、試験官側の資質について、一次試験が必要と「厳しい意見」があるのは確かなのです。

 ちなみに、岩田康誠、小牧太、内田博幸、戸崎圭太騎手などが、公営出身の代表騎手ですが、その公営競馬の厳しい環境で育った騎乗技術は素晴らしく確か、それに比べてJRA騎手の環境はファン離れが進む厳しい経営の公営とは雲泥の差で天国同然、しかしハングリー精神からの騎乗技術は、皆凄腕であることを証明済、特筆の力腕で毎週快進撃、勝利を量産していますから、更に過激なレースが激増するようです。

*2騎手のプロフィール
▽クリストフ・ルメール(フランス騎手出身):1979・5・20生れ(35歳)、JRA短期免許(3か月以内/年)で来日し、通算236勝(GⅠ-5勝を含む重賞18勝)、有馬記念、JC(ダート)など勝利している。
 暮れの有馬記念でHクライに騎乗、断然人気の3冠馬(武豊騎乗)Dインパクトを、インから早めの仕掛けで、Dインパクトに初黒星を付けた衝撃の殊勲が有名だ。
▽ミルコ・デムーロ(イタリア騎手出身):1979・1・11生れ(35歳)、クリスチャン・デムーロ騎手は13歳下の実弟、JRA短期免許で来日し、通算354勝(GⅠ-10勝を含む重賞31勝)、ダービー、天皇賞・秋、高松宮記念など勝利している。日本の競馬を楽しくするため、サービス満点のパフォーマンス(高松宮記念(コパノリチャード騎乗)で、GOAL前を両手綱を離し、タイタニックで魅了したあの水平飛行スタイル)をファンに見せ喝采を受けるも、JRAに厳しいオトガメを受けた記憶が真新しい。

*GⅠ勝利で活躍の両騎手(写真:JRA-HPより)
「ジャパンC(ダ):ペルサザール(Cルメール)」 : 「高松宮記念:コパノリチャード(Mデムーロ)」