7/28/2014

櫛田神社例大祭:博多祇園山笠が疾走

*夏を告げる全国各地で繰り広げられる例大祭など、日本の各地に色々な自慢の郷土の祭りが数えきれないほどありますが、夏祭りのトップを切るのが、京都の「葵まつり」から、東北では福島の「相馬野馬追い」、仙台の「七夕まつり」、青森の「ねぶた祭り」、秋田の「竿燈まつり」、山形の「花笠まつり」、北海道では「よさこい祭り」など様々、納涼花火大会とは一味違う、部外者から見れば正に「奇祭」に見えるのですが、先祖伝来の伝統に裏付けされた、真剣に取り組む郷土の「若い衆」が、熱気一杯の厳正な神事、その迫力満点で繰り広げるお祭りを、世界の競馬ファンに、日本の祭りの醍醐味の一部を、お伝えしたいと思います。
(左上:葵祭り、右上:相馬野馬追い、左下:仙台七夕、右下:青森ねぶた)










*今回は、福岡の三大祭り(博多祇園山笠、小倉祇園太鼓、戸畑祇園大山笠)の内、博多市の「櫛田神社例大祭」で行われた「博多祇園山笠」、NHKで実況放映していたので、その様子を(昨年に続き)掲載し紹介します。
 上がり33秒・・と聞くと我が身が一瞬にして「サラブレッド」一流OP馬の末脚、どの厩舎・・そしてどの産駒?・・とチョット、トレセンでの追い切りタイムに反応して、楽しいテーマですから・・。

*各町内会が1年掛かりで製作した山車(だし)を、世話役が前後3人づつ騎乗し、6本の担ぎ棒を8列で約30人ほどで担ぎ、かつ前の引き役、後ろで押し役の町内会の皆が一体となって境内100m位をUターン走する「櫛田入り」、そして市内5km位を疾走する迫力が、とても堪らない激しい刺激、廻り止め(まわりどめ)まで無事完走すれば、皆汗だく疲労困憊「ヘトヘト」、暫くは口が聞けないほどですが、我に帰った途端、来年も「担いで、また走るゾー!」と気合いを入れ直す気質なのです。

 ちなみに、日本の競馬(JRA)では、長距離戦が障害重賞戦でも「中山グランドジャンプ:4,250m、中山大障害:4,100m」、平場の重賞でも「ステーヤーS:3,600m、ダイヤモンドS:3,400m」ですが、競走馬より長い距離を、約1トンの山笠を皆で担ぎ市内を5kmも走り回るのは、異常の世界と言える。

*追い山笠のコースが、櫛田神社(下東町)→「東長寺」→「承天寺」→「東町筋」→「大博通り」→「冷泉町」→「廻り止め(須崎問屋街)」までの約5kmコースを疾走し、走破タイムを競い合うのですが、山笠の重さや担ぎ手の脚力の違いで、所要時間は大きく違ってきます。
 沿道で「勢い水(きよいみず)」を掛けて貰い、健脚走は、毎年3番山笠「東流(ひがしながれ)」が、山笠の軽さと、脚力の違いで、今年も卒なく連続優勝してしまいました。

*櫛田神社例大祭「博多祇園山笠」櫛田入りと市内走の成績*

1番山笠 *土居流 櫛田入り(境内走)37秒73 追い山笠(市内走)31分17秒
2番山笠 *大黒流 櫛田入り(境内走)35秒76 追い山笠(市内走)30分20秒
3番山笠 *東 流  櫛田入り(境内走)30秒95 追い山笠(市内走)26分25秒:最速タイム優勝
4番山笠 *中州流 櫛田入り(境内走)35秒98 追い山笠(市内走)33分43秒

5番山笠 *西 流  櫛田入り(境内走)32秒76 追い山笠(市内走)30分51秒
6番山笠 *千代流  櫛田入り(境内走)33秒58 追い山笠(市内走)29分05秒
7番山笠 *恵比須流 櫛田入り(境内走)34秒09 追い山笠(市内走)33分47秒
8番山笠 *川上端流 櫛田入り(境内走)58秒83 (2トン最重量で追い山笠回避)
 (一番山笠、土居流のスタート、後方にスタート順番を待つ二番山笠が)
  (一番山笠、土居流の世話役3人衆が、櫛田境内で、若松さまよ~!と音頭とり)
 (二番山笠、大黒流、市内走)
  (八番山笠、川上端流、最重量では、市内走はなし、ゆったりと練り歩く・・)

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