今秋のフランス・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰レース「凱旋門賞(G1、3歳以上OP、芝2400m)」の出走登録が(5/13)締切られ、日本馬の出走5頭が決まった。
その中に期待の「キズナ」の名がなく、休養し再調整するので参戦断念した。
キズナは疲労回復せず完全休養に、宝塚記念を見送りし国内戦に専念で凱旋門賞は回避
注目の「キズナ(牡5歳、佐々木厩舎)」は、前走「天皇賞・春」で1番人気に期待されるもゴールドシップの7着に敗北、骨折長期休養明け後に3戦するも3連敗し、本調子に戻らず、関係者が協議で疲労回復に専念し、宝塚記念(6/28)を見送り、更に悲願の「凱旋門賞」再挑戦計画は、無念の回避になっては残念、(夏場は)完全休養し、秋までは体調を立て直すことになった。
(2/15 G3京都記念:ラブリーディの外3着に終わった骨折休養明け初戦「4キズナ」)
2006年、3冠馬ディープインパクト(池江泰郎厩舎)が、期待を一身に受け参戦したが、後方待機馬が、珍しくフォルスストレートで早めに先団まで上がり、勝負の仕掛け、引き離して先頭に立って初制覇に色めき立ったが、その思いがGOAL寸前で末脚を失い、後方から2騎に差され、無念の3着に落ちた。
レース後の「検尿」で、禁止薬物(風邪薬服用)が検出され、失格の汚名を受ける屈辱で、踏んだり蹴ったりの初挑戦が水泡の結果になった。
その仔が、父の無念を晴らすべく挑戦した2012年、オルフェーヴルと共にロンシャンで対戦(写真下参照)するも、ソレミア(牝3)に離れた4着に敗れて、2年越しのリベンジ計画を楽しみに待っていた矢先に本来の調子が上らず、前哨戦に選んだ国内戦を3連続敗退し、結果を出せず、ダービー馬の復活に不安視されていた。
今後は完全休養に当て、海外遠征を断念し、秋には国内戦に専念する進路変更して、その初戦に「天皇賞・秋(東京 芝2000m)」を目標に調整することになる。
無念のキズナに代って、凱旋門賞には、斤量で極端に有利な3歳馬が3頭も参戦で有望、その筆頭格に、G1皐月賞馬ドゥラメンテが楽しみ、有力古馬陣ではエピファネイアなどが今年も揃って挑戦し、日本から熱狂的なファンがまたもや大挙してロンシャンを占拠することになるが、直接現地に参戦出来ないファンのために、来年からは日本でも(日本馬が参戦する国際レースの)馬券が買えるようになる見たいです。
(2012年10月、仏国、凱旋門賞:1着ソレミア、2着オルフェーヴル(スミヨン)、4着キズナ(武豊))
「凱旋門賞」出走登録の日本馬5頭のプロフィール
*ドゥラメンテ (牡3歳、堀宣行厩舎、Kカメハメハ産駒、5戦3勝、G1皐月賞1着)ダービー出走
*リアルスティール(牡3歳、矢作芳人厩舎、Dインパクト、4戦2勝、G1皐月賞2着) 〃
*ルージュバック (牝3歳、大竹正博厩舎、Mカフェ、4戦3勝、G3きさらぎ賞1着)オークス出走
*ワンアンドオンリー(牡4歳、橋口弘次郎、Hクライ、13戦4勝、G1ダービー1着、ドバイSC3着)
Mデムーロで宝塚記念出走
*エピファネイア (牡5歳、角居勝彦、Sクリスエス、12戦6勝、菊花1着、JC1着、ドバイWC9着)
(4/19 中山競馬場、G1皐月賞:1着ドゥラメンテ、2着リアルスティール)
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