10/26/2015

*京都(G2)スワンS:フェイロ(Mデムーロ)の末脚に期待

 いよいよ秋競馬が佳境になって来た。今週から(新潟が終了で)福島に開催替わりの3場開催は同じも、下級条件戦そして大荒れが続く福島戦が参入する「WIN5」が、更に難しくなって来た感がある。その土曜日は珍しく重賞2鞍、しかもG2戦、とても意外性も、日曜は天皇賞・秋(G1)戦があるためだ。

 厳しい現実について、何よりも深刻な問題は、勝ち鞍の偏重、関西勢の圧勝、関東勢は著しく低迷の事です。
 現在JRAのOP馬数は、関西約290頭、それに比べ関東150頭で約半数、多くの休養・放牧馬がいても、その参戦できる馬の稼働数が大きく違います。寄って騎手勝利「関西1,631対関東1,223(差408)」、調教師の勝ち鞍「関西1,605対関東1,253(差352)」その内10勝未満の厩舎が「関西32対関東62」なのです。騎手も調教師も、ほぼ同じ人数なのに、この開差、関西勢の勝利執念と勢いが強く、賞金高い重賞戦でも圧勝が続きます。
 力量だけの世界で、これだけ差が生じているのは、シッカリ派の関西と、のんびり派の関東の対決だからで、以前は、坂路がない美浦組は、いつも完敗ばかり続いたが、美浦にも急遽坂路新設するも、駆け上がって息を整える平坦な長さが短く、直ぐにカーブとかで、坂路の頂上に駆け上がる前に、スピードを緩める必要から、美浦坂路は十分な調教が出来ないコースとか、嘆いていました。理由はそれだけでしょうか?競走馬の選ぶ相馬眼と育成・調教技術、そしてそのバックアップ施設とそれを支える豊富な人材と力量に、大きな差が、あるのだと思います。これからの秋G1戦は、府中・中山が主戦場なので、本馬場に著しく近く、馬に輸送負担が少ない、美浦勢にはとても有利のはず、普通に走れば勝てる場で、美浦組「奮起せよ!」と(外野ファンは)エールを送るだけなのです。(写真上:栗東トレセン、そして写真下が美浦トレセン、栗東と比べて調教馬場が2つもあり、とても有利な広大施設だが、結果は散々・・)

 もう一つの課題は、調教師の門戸拡大、過去10年間で調教師の引退・勇退者数は「97名」、関西、関東はほぼ同数で、概ね「10名/年間」の厩舎閉鎖で年々激減しても、超難関試験の新規調教師合格者は、第1次試験では、多肢に渡る部門(獣医、装蹄師、調教助手、騎手など)からの挑戦なので「20名」程いますが、2次試験の最終結果は「5~6名」の狭き門、騎手が若い時から「鞭ー本」で築いた世界から、新境地に転身するのは、可なり難しい挑戦になるが、調教技術なら得意な騎手や調教助手出身でも、学力試験勝負となれば、大学卒の若い獣医出身者には到底能力では叶わず、彼らは30代の若さで軽く合格します。
 方や武豊、横山典弘、柴田善臣、蛯名正義氏などのスターJKたちは、この難関に挑戦を諦めたのか、今猛勉強中なのか、調教師への挑戦苦痛や、その先の経営苦難よりも、現状の騎手に魅力を感じるのか、45歳を超えても、体力が続く限り騎乗するようです。第二の岡部氏(彼は体調の問題で引退ですが)のようになりそうです。貴重な人材が競馬界から去るのはこの世界が衰退に繋がり、極めて残念で心配なのです。かつて的場均騎手が、調教師合格したときは「体力に余裕がある内に、遣るべきことが沢山ある」と言ったことが思い出される。

*京都11R スワンS 展望
 5か月ぶりの参戦になるフェイロ(Mデムーロ)に期待、G1など重賞戦に連続して参戦中も、1着が遠いが、そろそろ勝ち上がるチャンスが、来たように思える。鋭い末脚が武器で、このメンバーなら勝利が懸かる。
 相手は、新鋭3歳牝馬アルビアーノ(柴山)で、NHKマイル2着実績の持ち主、前走も1着(フラアンジェリカ)に「0秒1」遅れの7着に敗れたが着差は僅か、一旦は先頭に立ったが、差されたもので積極性は良く、距離が長かったようだ。休養明け初戦では仕方がなく、今度は叩き2戦目の上昇度に懸けて見る。
 3番手にしたが、ティーハーフ(国分優)の復活走、前走は10着も最後方から「33秒1」の末脚発揮し調子落ちではないと見る。そしてダイワマジョーレ(蛯名)は、前走「安田記念」は大敗したが、鋭い末脚で重賞勝ちした実績馬なのです。
 (4/26京都G2マイラーズC:1着レッドアリオン、3着7最内フェイロ(戸崎圭))
 (9/13中山G3京成杯AH:1着フラアンジェリコ、7着(内7)アルビアーノ(柴山雄))
3/1阪神G3阪急杯:1着13ダイワマジョーレ(Mデムーロ))

土曜*京都11R スワンS(G2、3歳以上OP、芝1400m、1着賞金5700万円)展望
(1着馬にマイルCS優先出走権)
◎(14)フェイロ   牡6(Mデムーロ、藤原英、Dインパクト、差し、東京G1安田記念4着)
〇(11)アルビアーノ 牝3(柴山雄、木村哲、Hホリデー、先行、中山G3京成杯AH7着)
▲(15)ティーハーフ 牡5(国分優、西浦勝、Sホーム、差し、中山G2スプリント10着)
△1(13)ダイワマジョーレ牡6(蛯名正、矢作芳、Dメジャー、差し、東京G1安田記念16着)
△2(5)ベルルミエール 牝4(川島信、高橋亮、Sボード、差し、小倉G3小倉記念3着)
△3(1)サトノルパン 牡4(浜中俊、村山明、Dインパクト、先行、阪神1600下道頓堀S1着)
注(2)サンライズメジャー牡6(池添謙、浜田多、Dメジャー、逃げ、阪神OP米子S7着)
回避 ロサギガンティア 牡4(未定、藤沢和、フジキセキ、差し、新潟OP朱鷺S3着)

参考データ:期待度指数*独自判定値)*この机上論値に当日の「気合乗り」を加算する。
印・馬名・総合値(安定度、騎手、決め手(差・先)、調教、大駆、当日気合*)
フェイロ(Mデム):44点(=8+10+(差9)+8+9+*)
アルビア(柴山):40点(=8+8+(先8)+8+8+*)
ティーハ(国優):40点(=8+8+(差8)+7+9+*)
△1ダイワマ(蛯名):41点(= 7+ 10+(差9)+6+9+*)
△2ベルルミ(川島):38点(= 7+7+(8)+8+8+*)
△3サトノル(浜中):42点(=7+10+(先8)+8+9+*)
サンライ(池添):38点(=7+ 8+(逃8)+7+8+*)

*京都10R 八坂S:ダノンムーン(Mデムーロ)が先行抜け出しで勝利有望
 絶好調のダノンムーン(Mデムーロ)で断然、先行抜け出しで勝利を掴む。
 相手は、タイセイアプローズ(松山)とピオネロ(福永祐)の2騎、このクラス初参戦になるタイセイアプローズの先行力と、前走ダノンムーンよりは、人気を得たが競り負けの6着でしたピオネロが再度対戦するが、本命馬とは互角に思え接戦だ。 
土曜*京都10R 八坂S(3歳以上1600下、芝1800m、1着賞金1820万円)展望 
◎(5)ダノンムーン  牡6(Mデムーロ、藤原英、Dインパクト、先行、阪神1600下西宮S2着
〇(3)タイセイアプローズ牡3(松山弘、宮本博、Hクライ、先行、京都1000下清滝S1着)
△1(7)ピオネロ    牡4(福永祐、松永幹、Nユニヴァース、先行、阪神1600下西宮S6着) 
△2(10)ケツァルテナンゴ牡3(シュタレケ、笹田和、Cテナンゴ、差し、京都1600下オルフェーヴル2着)
△3(2)サンライズタイセイ牡5(池添謙、浜田多、Dインパクト、差し、小倉OP小倉日経賞6着)

*東京11R アルテミスS:メジャーエンブレム(Cルメール)が破竹の3連勝を飾れる
 2歳牝馬重賞マイル戦で、参戦馬の中で、唯一2戦2勝しているメジャーエンブレム(Cルメール)が破竹の3連勝に突き進むと見た。先行して直線で抜け出す安定した競馬センスは立派、東京・中山と2場体験しており、将来性十分な早くもクラシック候補に名乗りを挙げそうなスターが誕生か?新馬勝ちした府中で、2度目の快走なるかに懸かる。
 相手は、今週から短期免許で騎乗する、ミルコ・デムーロ騎手の実弟Cデムーロ騎手が新潟でカイザーバルを勝利に導き出来るかの兄弟対決が見ものだ。桜花賞馬(ダンスインザムード)が母の良血馬で、新馬戦では断然人気に応えて、大きく先着の快速振りを披露し、将来性抜群と、とても期待されている。
8/30新潟G3新潟2歳S:1着ロードクエスト、2着ウインファビラス(松岡)

土曜*東京11R アルテミスS(G3、2歳OP牝馬、芝1600m、1着賞金2800万円)展望 
◎(15)メジャーエンブレム 牝2(Cルメール、田村康、Dメジャー、先行、中山500下1着:3F34秒5)
〇(13)カイザーバル    牝2(Cデムーロ、角居勝、Eメーカー、先行、阪神新馬1着:3F34秒0)
▲(5)ビービーバーレル  牝2(戸崎圭、中舘英、パイロ、先行、新潟牝馬未勝利1着:3F33秒8)
△1(8)ウインファビラス 牝2(松岡正、畠山吉、Sゴールド、先行、新潟G3新潟2歳S2着:3F34秒2)
△2(11)エスティタート  牝2(武豊、松永幹、Dジャーニー、追込、阪神OPききょうS2着:3F34秒2)
△3(2)クナウ    牝2(大野拓、松山将、Sクリスエス、差し、中山500下サフラン賞2着:3F35秒4)

*東京10R 赤富士S:ベルウッドテラス(Cデムーロ)に主役抜擢
 休養明け馬が多数登録、そして収得賞金1300万台の馬が多数、抽選で出走が叶うか激戦の多選(出走確定後に減らす)も、勝てるのは唯一頭なのです。
 ここは、メガオパールカフェなど中距離戦で良績馬を軽視、代わって長距離戦で良績がある馬に的を絞り選抜、期待を懸ける。どの馬もイキナリ勝利を掴めるほど強力ではなく、大穴が出そうな混戦ムードです。
 ミルコ騎手の弟、クリスチャン・デムーロ騎手のベルウッドテラスに期待を込めて、本命に抜擢し、ここから放射状にバラバラ流し、参加するだけ、ここは穴党に大変身し印を付けたが、当るのは至極困難です。
土曜*東京10R 赤富士S(3歳以上1600下、ダート2100m、1着賞金1820万円)展望
◎(12)ベルウッドテラス 牡5(Cデムーロ、二ノ宮、Sゴールド、先行、東京1600下Vレーシング8着)
〇(4)ショウナンアポロン牡5(横山典、古賀史、Aマックス、逃げ、中山1600下内房S6着)
▲(5)キープインタッチ 牡5(戸崎圭、古賀慎、トワイニング、差し、中山1600下内房S7着)
△1(7)トーセンハルカゼ 牡5(松岡正、成島英、Kカメハメハ、差し、札幌1600下WASJ12着)
△2(3)コスモナイスガイ牡5(柴田大、金成貴、Aデジタル、差し、中山1000下成田特別1着)
△3(8)キネオイーグル 牡4(Cルメール、高柳瑞、Hクライ、先行、中山1600下内房S14着)
 *(2)ファイヤーロック 牡4(武豊、村山明、Kカメハメハ、先行、中山1000下松戸特別1着)
 *(6)クライスマイル 牡4(柴田善、大和田成、Sヒーロー、先行、福島1600下安達太良S3着)
 *(9)メガオパールカフェ牡4(四位洋、小島太、フジキセキ、先行、東京1000下三浦特別1着)

*福島11R 河北新報杯:牝馬が中心でダイワベスパー(未定)から流す
 ヤマニンマルキーザ(丸田)の実績には要注意も、久々8か月休養明け参戦で割引して、印では軽視したが、一発大駆けがなら、この馬かも程度にした。
 我が期待馬は、牝馬勢の頑張りに期待、その本命は、ダイワベスパー(杉原)にする。福島や中山などの小回りコースに実績があるようで、コーナーリングが良いのかもで、大崩れはないと見て注目する。
 相手は、セトノフラッパー(古川)の先行力、そしてタイセイララバイ(石橋脩)の差し脚に期待するが、決してこのクラスは定かではないと、常に認識してのレースになる。
土曜*福島11R 河北新報杯(3歳以上1000下、芝1200m、1着賞金1320万円)展望
◎(4)ダイワベスパー 牝6(杉原誠、鹿戸雄、Dメジャー、先行、中山1000下初風特別7着)
〇(13)セトノフラッパー牝5(古川吉、南井克、Tシャトル、先行、京都1000下久多特別3着)
▲(14)タイセイララバイ 牝4(石橋脩、高野友、Sクリスエス、差し、阪神1000下瀬戸内3着)
△1(16)ヤマニンマルキーザ牡4(丸田恭、栗田徹、Aムーン、先、小倉1000下周防灘1着:8か月休養)
△2(3)エクシードリミッツ 牝3(津村明、須貝尚、Eエクセル、逃げ、札幌500下1着)
△3(7)クリノスイトピー 牝3(嶋田純、星野忍、Aコジーン、先行、中山500下1着)

「第15回 JBC登録馬情報」
今年は、大井競馬場で開催(11月3日(祝))の交流3重賞「JBC」に、JRA馬18頭が発表された。3重賞とも、JRA主力OP馬と主戦騎手参戦では、底力発揮し、完全制覇に頑張って頂きましょう。
▽第10R:JBCクラシック(Jpn1、3歳以上OP、(右回り)ダート2000m)
(馬番)馬 名 (性齢、騎手、所属・調教師): 1着賞金8000万円
(1)クリソライト   (牡5、川田将雅・JRA栗東・音無秀孝)
(2)オグリタイム   (牡5、石川倭・北海道・米川昇)
(3)タイセイローマン(牡6、張田昴・高知・別府真司)
(4)ユーロビート   (せん6、戸崎圭太・大井・渡辺和雄)
(5)サウンドトゥルー (せん5、大野拓弥・JRA美浦・高木登)
(6)クラシカルノヴァ (牡7、岩田康誠・大井・渡辺和雄)
(7)リワードレブロン (牡7、吉原寛人・高知・雑賀正光)
(8)ニホンピロアワーズ(牡8、酒井学・JRA栗東・大橋勇樹)
(9)マヤノクレド   (牡7、今井貴大・愛知・川西毅)
(10)ホッコータルマエ (牡6、幸英明・JRA栗東・西浦勝一)
(11)メイショウパーシー(牡6、宮川実・高知・打越勇児)
(12)グランドシチー  (牡8、津村明秀・JRA美浦・相沢郁)
(13)ハッピースプリント(牡4、M.デムーロ・大井・森下淳平)
(14)サミットストーン (牡7、石崎駿・船橋・矢野義幸)
(15)コパノリッキー  (牡5、武豊・JRA栗東・村山明)
(16)アウトジェネラル (牡5、矢野貴之・大井・藤田輝信)

▽第9R:JBCスプリント(Jpn1、3歳以上OP、(右回り)ダート1200m)
(馬番)馬 名 (性齢、騎手、所属・調教師) : 1着賞金6000万円
(1)タガノジンガロ (牡8、木村健・兵庫・新子雅司)
(2)コーリンベリー (牝4、松山弘平・JRA美浦・小野次郎)
(3)レーザーバレット(牡7、戸崎圭太・JRA美浦・萩原清)
(4)コスモフィナンシェ(牡6、佐藤友則・岩手・関本浩司)
(5)ジョーメテオ   (牡9、坂井英光・浦和・小久保智)
(6)ダノンレジェンド (牡5、M.デムーロ・JRA栗東・村山明)
(7)ノーザンリバー  (牡7、蛯名正義・JRA栗東・浅見秀一)
(8)サトノタイガー  (牡7、左海誠二・浦和・小久保智)
(9)バーチャルトラック(牡7、永森大智・高知・雑賀正光)
(10)ベストウォーリア (牡5、福永祐一・JRA栗東・石坂正)
(11)セイントメモリー (牡8、本橋孝太・大井・月岡健二)
(12)アルゴリズム   (牡7、森泰斗・大井・堀千亜樹)
(13)ゴーディー    (牡7、赤嶺亮・大井・赤嶺本浩)
(14)ドリームバレンチノ(牡8、岩田康誠・JRA栗東・加用正)
(15)ポアゾンブラック (牡6、浜中俊・北海道・田中淳司)
(16)マルカバッケン  (牡8、今野忠成・大井・米田英世)

▽第8R:JBCレディースクラシック(Jpn1、3歳以上OP牝馬、(右回り)ダート1800m)
(馬番)馬 名 (性齢、騎手、所属・調教師) : 1着賞金4100万円
(1) ユーセイクインサー(牝5、千田洋・笠松・笹野博司)
(2) カチューシャ   (牝6、福永祐一・JRA栗東・角田晃一)
(3) ホワイトフーガ  (牝3、大野拓弥・JRA美浦・高木登)
(4) ノットオーソリティ(牝4、赤岡修次・船橋・川島正一)
(5) リュウグウノツカイ(牝4、山崎誠士・川崎・田辺陽一)
(6) サンビスタ    (牝6、岩田康誠・JRA栗東・角居勝彦)
(7) アムールブリエ  (牝4、浜中俊・JRA栗東・松永幹夫)
(8) アクティフ    (牝3、赤嶺亮・大井・赤嶺本浩)
(9) タッチデュール  (牝6、佐藤友則・笠松・山中輝久)
(10) ブルーチッパー  (牝5、幸英明・大井・荒山勝徳)
(11) アスカリーブル  (牝6、本田正重・川崎・鈴木義久)
(12) ボーラトウショウ (牝5、高野毅・高知・雑賀正光)
(13) キャニオンバレー (牝5、武豊・JRA栗東・河内洋)
(14) サイモンガーランド(牝6、矢野貴之・大井・鈴木啓之)
(15) ブラックバカラ  (牝4、永森大智・高知・雑賀正光)
(16) トロワボヌール  (牝5、戸崎圭太・JRA美浦・畠山吉宏)

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