6/29/2016

2冠馬「ドゥラメンテ(堀宣行厩舎)」が衝撃の引退発表

 JRAから(6/29)「ドゥラメンテ(堀宣行厩舎)」は、競走馬登録抹消すると電撃発表があった。

 日本の至宝、期待の名馬ドゥラメンテが、また一頭が・・突然ターフから去ることになった。
 スーパーホース「ドゥラメンテ(牡4歳)」は、先週の宝塚記念(G1)で、最後の直線末脚勝負で懸命に追い上げ、5歳牝馬マリアライト(蛯名)に敗れたものの、内で先行粘り込むキタサンブラックを「ハナ差」届いて、2着確保した後、1角で馬場の窪みに脚を取られ、左前肢破行の悲運に見舞われた。Mデムーロ騎手が直ぐに下馬して、悲痛な表情を見せていたが・・・、馬運車で運ばれたドゥラメンテは、JRA診療所で検査し、「ノーザンFしがらき」で経過を見守るも、診断の結果は「競走能力喪失」でした。
 このことで厩舎関係者は決断、「競走馬登録抹消(届出)」をJRAに提出して、受理され、以降は治療に専念し、種牡馬になる予定だ。
 今秋に2年越しの悲願、世界の最高峰レース、フランスの「凱旋門賞」制覇に向けた、国内戦の叩き台でしたが、今年のダービー馬「マカヒキ(牡3歳)」に、その制覇の夢を託すことになった。

 ドゥラメンテは、日本ダービー制覇の後、両前足剥離骨折判明し除去手術、そして長期治療を経て、復帰初戦「中山記念」で見事な復活走で安堵したが、更に上を目指して初海外遠征に選んだ「ドバイシーマC」で期待十分も、出走前に(右前足)落鉄し、出走時間が迫って(開催者から)装蹄する時間が頂けず、そのまま出走か、出走回避かの選択を迫られ、止む無く(片方)落鉄のまま出走を決断、その過大な不利でも強敵の「ポストボンド」に肉薄の2着好戦するなど、悲運の連続と波乱万丈の競走馬生涯で、関係者の引退決断は、誠に無念で心残りになるが、先に引退したキズナと共に、種牡馬になって、後世に残る頼もしい名馬を、数多く生産して、Dインパクト産駒に負けずに、その「仔らに夢を繋いで」頂きたいです。

*M・デムーロ騎手のコメント:
 とてもショックです。ドゥラメンテは僕がJRAジョッキーになって、初めてG1(皐月賞)を勝たせてくれた馬です。これほど強い馬に乗ったことがないし、世界の舞台で活躍出来ると思っていましした。凱旋門賞(勝利)が、夢のまま終わってしまうのは、(とても)悲しいです。引退と決まった以上、種牡馬としても「モンスター振り」を発揮して欲しいです。

*ドゥラメンテ(牡4歳)のプロフィール
・美浦・堀宣行厩舎、父Kカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ(母父Sサイレンス):2012年3月22日生
・競走成績:9戦5勝(2着4回):ダービー、皐月賞の2冠、獲得賞金6億6千万円
 △最後のレースになった「宝塚記念2着」:2016-6-26(外9番)
  △2冠目の日本ダービー快勝:2015-5-31(14番)


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