2012年の熾烈なリーデング争いが決着したので、その栄光の成績を確認して見ましょう。未だ公営競馬に参戦する厩舎や騎手がいるので、多少の順位や獲得賞金など変動が有るかも知れないのですが、一旦区切りを付けて見ます。
リーデングトレーナー部門では、最終日の最終Rまで分からない大激戦も、共に57勝で並び変わらずで、2着の多い池江泰寿師に僅差写真判定のような競り合いを制して嬉しい第1位に輝きました。当然に賞金獲得部門でもトップ18億円を獲得でした。
新年明けに嬉しい表彰式で両手に花束ドッサリと華やいで嬉しい日々になることでしょうか?
主戦勝ち頭のオルフェーヴルが大活躍も、GⅠ勝利が昨年8勝に比較して今期1勝(宝塚記念)のみ、重賞8勝善戦も、寂しい成績に思えるが、凱旋門賞挑戦で勝利目前GOAL前でチョイ差され、誠に惜しい2着、来年も再挑戦する積極派なので期待し応援しましょう。
第2位が角居勝彦師、今期重賞勝ちが4勝もGⅠ勝利なしは残念も、来期のルーラーシップにGⅠ戦の活躍を期待します。
そして第3位は関東の名匠藤沢和雄師、重賞勝利3勝ですがGⅠ勝利なし、来期は主戦馬コディーノにGⅠ勝利を期待します。
それにしても、リーデングトレーナー20傑内で集計すれば、栗東組が14名に対し美浦組が6名で、栗東556勝、美浦231勝の超が付くほどの圧倒的に関西勢に突き放された美浦軍団、馬を選び買う眼力の差か、調教能力の腕の差なのか、乗る騎手の腕なのか、もしかしたら坂路の勾配、形状が問題なのか、ボチボチですな~を本気にしてはいけません。関西の方の商売熱心さには、のんびり屋の多い関東はタジタジで叶いません。
2012JRAリーデング成績(12月24日現在)
*リーデングトレーナー(20傑):
データおよび写真はJRA-HPより拝借しました。上から順に池江、角居、藤沢和の各師です。
順位 調教師名(所属)=1着ー2着ー3着ー出走数=総賞金額(百万円)
1位 池江泰寿(栗東)=57-43-28-338=1,836
2位 角居勝彦(栗東)=57-33-33-356=1,259
3位 藤沢和雄(美浦)=50-34-33-337= 940
4位 藤原英昭(栗東)=46-40-21-293= 996
5位 安田隆行(栗東)=46-38-28-337= 979
6位 須貝尚介(栗東)=46-28-29-267=1,335
7位 矢作芳人(栗東)=45-62-27-459=1,265
8位 西園征都(栗東)=43-36-23-361=1,050
9位 堀 宣行(美浦)=43-31-40-262=1,066
10 音無秀孝(栗東)=42-36-33-352= 687
11 国枝 栄(美浦)=41-42-33-322= 681
12 藤岡健一(栗東)=41-24-13-278= 585
13 松田博資(栗東)=37-36-23-333= 730
14 友道康夫(栗東)=37-32-20-232= 866
15 石坂 正(栗東)=36-29-19-273=1,439
16 尾関知人(美浦)=36-17-18-286= 419
17 本田 優(栗東)=35-24-28-318= 596
18 中竹和也(栗東)=34-31-30-360= 551
19 久保田貴士(美)=32-31-26-270= 428
20 相沢 郁(美浦)=29-31-32-319= 531
リーデングジョッキー部門では、初めて我がファン、関西浜中俊騎手がコツコツ地道に稼いで「131勝」を挙げてトップを飾ったのですが、GⅠ勝利なしの寂しさも重賞7勝でした。来期はGⅠ勝利に参戦してくれるものと期待しています。
第2位が蛯名正義騎手123勝、こちらもGⅠ勝利なし、重賞7勝でした。
GⅠ戦線で格好良く優勝シーンが見られず寂しい1年は、我が応援が足りなかったためと自覚し、来期に纏めて勝てるよう気合いを入れて応援します。
今期最も活躍で目立ったのが、第3位の岩田康誠騎手の119勝ですが、GⅠ戦線でディープブリランテの日本ダービー、ジェンティルドンナの牝馬3冠とJCなどGⅠ6勝の大激走、また「勝つために来た!」と香港遠征でロードカナロワ勝利するなど、そのお蔭で獲得賞金額トップ30億円を稼いだ1年になりました。
第4位の内田博幸騎手は116勝ですが、牡3歳ゴールドシップで見事な有馬優勝、この馬で今期GⅠ3勝、重賞8勝の素晴らしい成績でした。
*リーデングギョッキー成績(20傑):
データおよび写真はJRA-HPより拝借しました。上から順に浜中俊、蛯名正、岩田康の各騎手です。
順位 騎手氏名(所属)=1着ー2着ー3着ー出走数=総賞金額(百万円)
1位 浜中 俊(栗東)=131- 93- 70-887=2,161
2位 蛯名正義(美浦)=123-107- 91-829=2,289
3位 岩田康誠(栗東)=119-101-105-857=3,088
4位 内田博幸(美浦)=116- 83- 94-786=2,658
5位 福永祐一(栗東)=115-101- 72-741=2,362
6位 横山典弘(美浦)=112- 82- 62-621=1,994
7位 川田将雅(栗東)= 91- 78- 70-730=1,626
8位 北村宏司(美浦)= 88- 90- 95-904=1,536
9位 和田竜二(栗東)= 80- 88- 81-960=1,443
10 三浦皇成(美浦)= 77- 87- 80-923=1,344
11 幸 英明(栗東)= 75- 82-81-1081=1,372
12 吉田隼人(美浦)= 74- 75- 65-802=1,072
13 松山弘平(栗東)= 74- 52- 58-793=1,066
14 川須栄彦(栗東)= 69- 62- 63-830=1,088
15 小牧 太(栗東)= 60- 53- 55-627=1,094
16 柴田善臣(美浦)= 59- 57- 58-707=1,126
17 池添謙一(栗東)= 59- 56- 41-587=1,424
18 松岡正海(美浦)= 58- 54- 63-705=1,183
19 武 豊(栗東)= 56- 61- 44-591=1,266
20 北村友一(栗東)= 54- 59- 53-647= 857
リーデングサイヤー部門では、サンデーサイレンスの後継馬、Aタキオンを大きく突きはなして、ディープインパクト(写真右)が断然トップの座「216勝」を挙げました。産駒の代表馬としてGⅠ勝利したダービー馬ディープブリランテ(写真:岩田康誠で逃げ切り勝利)、そして牝馬3冠ジェンティルドンナなどです。
第2位がKカメハメハの199勝、産駒の代表馬はルーラーシップなどです。
第3位がSゴールドの66勝、産駒の代表馬は来期も凱旋門賞に挑戦するオルフェーヴルなどです。香港GⅠ挑戦した晩年「黄金旅叙」の名で初GⅠ勝利した馬が、種牡馬になって、メキメキ頭角を現した大器晩成型なのでしょうね。
Dインパクトより、勝馬数も勝利数も1/3以下なのに、獲得賞金額が驚異の1/2とは、有馬ゴールドシップのように、大きいレースを数多く勝てたこと。恐るべき少数精鋭陣営なのです。
*リーデングサイヤー成績(20傑)
順位 種 牡 馬 名ーー勝馬数(勝利回数)=総賞金額
1位 ディープインパクト 145(216)=50億3164万円
2位 キングカメハメハ・ 136(199)=44億6815万円
3位 スティゴールド・・ 45( 66)=24億4320万円
4位 シンボリクリスエス 92(118)=23億0449万円
5位 クロフネ・・・・・・ 78(100)=20億9093万円
6位 フジキセキ・・・・・ 79(103)=19億6805万円
7位 ダイワメジャー・・ 80(111)=19億0233万円
8位 アグネスタキオン・ 89(105)=17億2141万円
9位 ハーツクライ・・・・ 64( 86)=16億4060万円
10 マンハッタンカフェ 57( 66)=16億0304万円
11 ネオユニヴァース・・ 72( 90)=15億5617万円
12 サクラバクシンオー 49( 69)=14億6479万円
13 ゼンノロブロイ・・・・ 52( 66)=13億8296万円
14 ゴールドアリュール 59( 79)=13億5878万円
15 ジャンゲルポケット 49( 57)=11億6125万円
16 ロージスインメイ・・ 47( 65)=11億4068万円
17 スペシャルウィーク 43( 52)=10億7967万円
18 タニノギムレット・・ 42( 56)=10億3453万円
19 ダンスインザダーク 34( 41)=10億2636万円
20 ブライアンズタイム 38( 47)= 9億6731万円
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