12/25/2013

JRA(GⅠ戦総括)春前半戦

 GⅠ前半戦の本命馬の戦績は(11戦)1着4勝、2着0、3着1、4着1、5着1、着外4では散々な成績、外した方が多い展開は残念でした。

**宝塚記念:ゴールドシップ(内田博)が復活圧勝、ジェントィル(岩田)は競り負け3着
 やはり思った通り、この(渋った)馬場では勝つのはゴールドシップ(内田博)が圧勝します。1番人気のジェンティルドンナ(岩田康)は、あの切れ脚が封じられて競り負け3着でした。
 馬場発表は「良」でも我が目には開催レースから見て、明らかに上がりタイムやゴコボコの重馬場の走りに見える。掘れて蹴り上げる泥が後方に大きな塊で飛ぶ展開は、これではジェンティルの鋭い末脚には不向き、カミソリのような切れる脚には堪える馬場、方やゴールドシップの鉈(なた)のような渋い馬力馬に向いた馬場で、その力の差は歴然なのです。加えていつも最後方から直線だけの末脚勝負が多い競馬では(馬場が渋って)届かずの競り負けになるのですが、今日は違った位置取り、ジェンテルドンナの外に直付の先行策では、直線勝負で競り負けする訳はありません、楽勝か圧勝かになります。この馬の馬力にはどの馬も相手ではありません。
 スタートして直ぐにシルポート酒井が先頭に立って、そしてダノンバラード川田将が2番手、その外に断然の人気ジェンティルドンナ岩田康が3番手で先行、そこに外からナント、なんと、ゴールドシップ内田博がジェンティルの外4番手に馬体を併せての競馬でしたが、初めての位置取りで、渋い馬場を意識して確勝を期しての戦法「先行策ダー!」と、我が思いと一致、普通に走っても圧勝を予感した。
 向正面では早くもシルポートが20馬身以上も、大きく引き離して玉砕的な走法には波乱があるかも・・の期待十分でしたが、3角から動けばロングスパートになる展開、ここから懸命に内田博がシップに鞭を入れて追い出すも一向に動かないシップ(馬がよく競馬を知っているのか)、内のジェンティル岩田康は持ったままでは、ここでは明らかにジェンティルの先着体制に思えたが、感動の直線に向いて、シルポートを交わしてダノンバラード川田将が積極先行策で先頭に立った。
 その直後で回った、ジェンティルとゴールドシップの動きに注目も、今まで鞭を入れても一向に動かなかったゴールシップが、ここで内田博騎手のGOサインに応えて、馬が一気にヤル気を出して持ち前の脚を繰り出し、内ラチのジェンティルが悪い内コースを嫌って外に出そうと馬を外に向けるも、シップが一足先に仕掛け追い出したため、結果的にこれが壁になって、外への進路を封じられ(写真2参照)、JCで見せた直線でオルフェーヴルを外に弾き飛ばしたあの勢いは無く(写真3参照)、先ず競り落とされ無念、シップはグングン先頭のダノンをも、並ぶ間もなく突き放して待望の先頭に躍り出た。
 あの歓喜の有馬記念のような圧勝劇の気配、グイグイ先頭で走り切って引き離す一方的な圧勝のGOALーIN、あとの楽しみは2・3着馬はどの馬か?になるのですが、ダノン、ジェンティルの順で追って来て、そこにフェノーメノ蛯名正が際どく迫ったが、脚色がみな同じでは、ジェンティルを交わせず4番手までが精一杯、後方グループの5番手にトーセンラー武豊が・・・の皆大人しく沈黙していては、あっけない一戦で決着した。
6/23 阪神11R 宝塚記念(GⅠ、3歳以上OP、芝2,200m)結果
1着◎(10)ゴールドシップ 牡4(内田博、須貝、Sゴールド、追込、GⅠ5着)2番人気(35.2)
2着・( 4)ダノンバラード 牡5(川田将、池江寿、Dインパクト、差、GⅢ3着)5番人気(36.2)
3着〇(11)ジェンティルドンナ牝4(岩田、石坂、Dインパクト、差、海外2着)1番人気(35.9)
4着▲( 3)フェノーメノ  牡4(蛯名正、戸田博、Sゴールド、差、GⅠ1着)3番人気(35.8)
5着△( 6)トーセンラー  牡5(武豊、藤原英、Dインパクト、差、GⅠ2着)4番人気(35.8)
タイム2:13.2 (4F50.4-3F38.0-2F25.3-1F12.6)
単勝円290、馬連5,150円、馬単6,180円、3連複2,910円、3連単23,420円

**安田記念:ロードカナロア(岩田康)がマイル戦も制圧、グランプ(内田博)失速10着
 流石の世界のスプリント王「ロードカナロア岩田康誠、安田隆厩舎」がマイル戦でもナンのその、最後の直線を豪快に追い込んで、追いすがるショウナンマイティ(浜中俊)を抑えて快勝でした。
 スタートでは7枠3騎が先行する展開、この中から一気に引き離して大逃げした例のシルポート酒井が、他の馬17騎を引っ張る競馬、直線を向いて未だシルポートが粘り込みを見せたが、一気にヴィルシーナ(ウイリアムズ)、カレン秋山、エーシン福永祐、ガルボ石橋が、坂上の位置で集団になって駆け上がるところに、ようやくエンジンが回転したのか人気のロードカナロア岩田康とダノンシャーク(Cデムーロ)が、外から良い脚で伸びて来て、この2頭で安田記念は決まり!と思ったが、更に外から一番脚色が良いショウナンマイティ(浜中俊)が猛追して来て2着に上がるところでまで追い詰めるも、ロードカナロア(岩田康)が「マイル戦」を見事に克服しての快勝でした。
 惜しかったのは2着のショウナンマイティ(浜中俊)、スタートでチョイと煽って最後方から、そして直線では、肝心な進路決定チャンスに2度も進路を外に外にと変更して追い込んだタイムロスは痛恨の位置獲り、結局チョイ差し脚がロードよりは俄然上まわる最速の「32秒8」も発揮しても無念の「クビ差」届かずで、ロードカナロア岩田康にシテヤラレてしまった。
 我が期待グランプリ内田博は、道中掛かり気味で追走も、最後の直線でバッタリ10着撃沈で無念です。
 6/02 東京11R 安田記念(GⅠ、3歳以上OP、芝1,600m)結果
1着△3(10)ロードカナロア(岩田康、安田隆、Kカメ、先行、前走GⅠ1着)1番人気(33.3)
2着▲( 2)ショウナンマイティ(浜中俊、梅田智、Mカフェ、追込、GⅡ2着)3番人気(32.8)
3着・(16)ダノンシャーク(Cデムーロ、大久龍、Dインパクト、差、GⅡ3着)12番人(33.2)
4着・( 8)マイネイザベル(松岡正、水野貴、テレグノシス、差し、GⅠ3着)15番人気(33.5)
5着・( 3)サクラゴスペル(横山典、尾関知、Sプレジデント、先、GⅠ4着)16番人気(33.7)

6着△・(12)ダークシャドウ(戸崎圭、堀宣行、Dインパクト、差し、GⅡ5着)5番人気
9着〇(17)ダイワマッジョーレ (蛯名正、矢作、Dメジャー、差し、GⅡ1着)6番人気
10着◎( 7)グランプリボス  (内田博、矢作芳、Sバクシンオー、GⅡ1着)2番人気
タイム1:31.5 (4F46.2-3F34.5-2F23.0-1F11.7)
単勝400円、馬連1,470円、馬単2,570円、3連複18,160円、3連単62,800円

**日本ダービー:親子で初ダービー制覇のキズナ(武豊、佐々木昌三厩舎)
 競馬の祭典「日本ダービー」観戦に東京競馬場に集まったファン数がナント13万人を超える大観
衆、庶民の足、京王線も武蔵野線も南武線も皆万券を求めてギューギュー詰め、至るところに場所取りと物置きして居座って、終日府中市内が大混雑、この祭典で見事その勝利を挙げたのはファン期待の1番人気キズナ武豊、その偉業へ「ファン」は、父インパクトの後継者と認定、そして父がやり残した凱旋門賞制覇に夢を託する挑戦に、盛大な拍手を送っていた。
 断然人気のキズナ(武豊)が、長い直線の最後方から、持ち前の末脚を発揮し、エピファネイア(福永祐)と馬体を併せて一騎打ちの競り合いで「1/2馬身」競り落として、悲願のダービー制覇に感涙、8年前(サンデーサイレンス産駒)ディープインパクトで勝利し以来、そのインパクト産駒「キズナ」が再び3歳馬7,200頭の頂点に立って、歴史を繰り返す結果になった。
 武豊騎手はダービー騎乗が24度目ですが、ナント史上初の驚異の5勝目になる。武豊のGⅠ勝利は昨年のマイルチャンピオンシップ(サダムパテック)以来の勝利になる。
 また佐々木昌三調教師はGⅠ勝利が5勝目ですが、3歳クラシック戦では感涙の初勝利になる。これで胸を張って秋の世界の最高峰フランス・ロンシャン競馬場で行われる「凱旋門賞」に挑戦できる。
 最内枠1番キズナ(武豊)が、前走(京都新聞杯で)最後方から驚異の鋭い末脚で圧勝から1番人気に支持されてのスタート、ゆっくり出て後方からの競馬、大きく先行したのがアポロソニック勝浦、そしてメイケイ藤田伸の縦長の展開、キズナは向正面では後方から3番手、直線に向いても軽快に先行するアポロソニック勝浦でしたが、4角では窮屈な2騎の隙間を割り込んでキズナが抜け出し、ここから怒涛の追込みが始まり、中団から一旦は(秘かに期待した)エピファネイア(福永祐)が抜け出し先行したアポロを競り落としたときは、久々の福永祐一の勝利と思えたが、直ぐに外から追い付いたキズナ武豊と競り合いがGOALまで続くもキズナ武豊が抜け出し感涙のGOALでした。
 3着に逃げ粘り込んだアポロソニック(勝浦正)は素晴らしいです。前走青葉賞でやはり逃げて2着の戦績は決してフロックではない事の証明で、その点1着したヒラボクディープ蛯名正も、ここまでの着順を期待出来た筈も失速の13着ではとても残念、ペースが合わなかったのでしょうか?
 我が期待の本命コディーノ(ウイリアムズ)と2冠目を狙うロゴタイプ(Cデムーロ)は、直線での坂上で、これから一気に末脚を伸ばすもの、と信じていたが、ここでバッタリ、やはり血筋が中距離なのか?末脚が一杯に成って馬群の中で9着、そしてロゴは3着争いに加わるも競り負けの5着と惜敗しては残念でした。
5/26 東京11R日本ダービー(東京優駿、GⅠ、3歳OP、芝2,400m)結果
1着〇( 1)キズナ   (武豊、佐々木、Dインパクト、追込、前走GⅡ1着)1番人気(33.5)
2着△1( 9)エピファネイア(福永祐、角居、Sクリスエス、差し、GⅠ2着)3番人気(33.9)
3着・( 3)アポロソニック(勝浦正、堀井、Bブラウン、逃げ、前走GⅡ2着)8番人気(35.5)
4着・(16)ペプチドアマゾン(藤岡康、吉村、Aタキオン、先行、GⅡ2着)13番人気(34.7)
5着▲( 8)ロゴタイプ (Cデムーロ、田中剛、Rグリン、差し、前GⅠ1着)2番人気(34.5)

9着◎( 2)コディーノ   (ウイリアムズ、藤沢和、Kカメ、先行、GⅠ3着) 4番人気
タイム2:24.3 (4F47.1-3F35.2-2F23.6-1F11.9)
単勝290円、馬連970円、馬単1,600円、3連複17,130円、3連単54,950円

**オークス:伏兵馬メイショウマンボ(武幸)が大殊勲、デニム(内田博)は最後方からで3着
 大レースを制するには中団の位置取りが必要なのです。よってオークスは大波乱、中団から一気に抜け出しメイショウマンボ(武幸)が、東京の長い直線をリズミカルに舞って戴冠した。
 騎手武幸四郎は、GⅠ勝利が今回で4勝目、調教師飯田明はGⅠ初勝利、そして馬主松本好雄は06年メイショウサムソン(石橋守)で皐月賞、ダービー勝利以来のGⅠ美酒になる。
 先行宣言とおり先手で大逃げしたクロフネサプライズ(武豊)が、引き離して大きく引張る展開、大外トーセン(ウイリアムズ)、サクラ横山典が先団で食い下がり、期待のデニムアンドルビー(内田博)はスタートで痛恨の出遅れして、内田博騎手は(腹を括って)縦長展開の余りにも最後方からの競馬に徹して進むのはハラハラ、直線を向いても暫く未だ8枠2騎が結構粘り込んでいたが、直線半ばの坂上で、中団でアユサン丸山と同じ位置で待機した伏兵馬「メイショウマンボ(武幸)」が、一気に抜け出し押し切る勢いに、エバーブロッサム(戸崎圭)、そしてアユサン(丸山元)が迫るも、同じ脚色では突き放され追い上げるのは難しい状態、そこに4角大外を回って追い上げた期待のデニムアンドルビー(内田博)は懸命に追い上げるも皆同じ脚色(34秒6)では、アユサン丸山元をやっと捕え3着に上がるのが精一杯は無念でした。
  そして「やはりと言うか」ファンも我が方も3番手に軽視した桜花賞馬アユサン(丸山元気)は、果敢に先行粘り込みの健闘空しく4着でしたが、距離がチョイ長かったのか、体調がイマイチだったのか、今後の距離選定には、要注意なのです。
 そしてデニムの対抗で注目したエバーブルッサムは、見込んだ通り力走で2着に大健闘、今後の重賞戦線では大きな勝利が約束され、期待が持てそうです。
 5/19 東京11R オークス:優駿牝馬(GⅠ、3歳OP牝馬、芝2,400m)結果
1着・( 3)メイショウマンボ(武幸、飯田、スズカマンボ、差し、GⅠ10着)9番人気(34.6)
2着〇(13)エバーブロッサム(戸崎圭、堀宣、Dインパクト、追込、OP2着)5番人気(34.6)
3着◎( 5)デニムアンドルビー(内田博、角居、Dインパクト、追、OP1着)1番人気(34.7)
4着▲( 4)アユサン   (丸山元、手塚貴、Dインパクト、差し、GⅠ1着)3番人気(35.1)
5着・(12)フロアクラフト(松山弘、西園正、フジキセキ、先行、OP2着)17番人気(36.0)

12着注2(16)クロフネサプライズ(武 豊、田所秀、クロフネ、先行、GⅠ4着)4番人気
17着△1( 1)レッドオーヴァル(Cデムーロ、安田、Dインパクト、追、GⅠ2着)2番人気
タイム2:25.2 (4F48.5-3F35.7-2F23.7-1F11.9)
単勝2,850円、馬連13,880円、馬単31,120円、3連複15,610円、3連単150,480円

**ヴィクトリアマイル:ヴィルシーナ(内田博、友道康厩舎)が念願の初GⅠ勝利!
 壮絶なGOAL前の競り合いに僅か「ハナ差」競り勝ったのが「ヴィルシーナ(内田博)」、11戦目で夢に見た感涙の「GⅠ初戴冠」、2着5回の屈辱をここで見事返上する大一戦、オーナーが(浜の大魔人こと)元MLBマリナーズの守護神「佐々木主浩氏」がスタンドから声援、GOAL前の激闘、そしてスローVTRで勝利を確認して、歓喜の雄叫び、そして勝利の拳を突き上げ、嬉しさの余り、転げる落ちるように下に降りて、帰還した内田騎手とガッチリと握手し、その健闘を讃えGⅠ初勝利で破格の笑顔を炸裂させていた。
 好スタートを決めた期待のヴィルシーナ(内田博)がナント「ハナ」に立ったが、直ぐにアイムユアーズ戸崎圭が先頭を主張したので譲って2番手外で競馬、直線半ばの坂上では一気に先頭のアイムを交わして先頭を奪ったのがマイネイザベル柴田大、このままマイネ柴田大で決まりそうに思えたが、ヴィルシーナが内田博が懸命に鞭を入れるも、末脚が繰り出せずに中々先頭を奪い返す余力がなく揉がいているように見えたが一転、後方から芦毛の馬体(昨年度の覇者)ホエールキャプチャ(蛯名)が伸びて来たタイミングで、ヴィルシーナの闘志に点火、ここから内マイネそして外ホエールの中に突っ込み、先ずはマイネに競り勝ち、そしてホエールと馬体を併せて猛烈な叩き合いが続き、ハナ面を突き出して頭を上げ下げしてGOAL板に飛び込んで・・・果たして勝利者はどちらか?の長い長~い写真判定が経過・・・、電光掲示板の最上位に「11」が点灯、場内のファンがドッと沸いて「僅かにハナ差」競り勝ったヴィルシーナ(内田博)、Dインパクト産駒の根性は流石に凄いですね。ここで念願の初GⅠ勝利が叶った瞬間でした。
 そして昨年2月のクイーンSを岩田康誠騎手で勝利して以来の久々の勝利、内田博幸騎手も今期重賞6勝目で初GⅠ勝利、通算重賞勝利を31勝と記録を伸ばした。
 大健闘の2着ホエールキャプチャ(蛯名)は、昨年のこのレース覇者、あれから5戦して尽く皆2桁着順では、ファンは当然(馬券対象から)敬遠して、大きく変身出来るとは誰も思えず12番人気でしたが、蛯名正騎手の好騎乗が冴えた一戦になった。
 更に大奮闘した穴馬が、要注意としたジョワドヴィーヴル(川田)、そしてドナウブルー(ウイリアムズ)の4・5着、先団に激白の大激走して、力があるところを見せてくれました。
5/12 東京11RヴィクトリアM(GⅠ、4歳以上OP牝馬、芝1,600m)結果
1着◎(11)ヴィルシーナ (内田博、友道康、Dインパクト、先行、GⅡ6着)1番人気(34.0)
2着・( 8)ホエールキャプチャ(蛯名、田中清、クロフネ、差、GⅡ14着)12番人気(33.4)
3着・( 1)マイネイザベル (柴田大、清水貴、テレグノシス、差、GⅢ2着)5番人気(34.1)
4着注( 3)ジョワドヴィーヴル(川田、松田博、Dインパクト、追、GⅢ6着)4番人気(33.3)
5着重注(6)ドナウブルー(ウイリアムズ、石坂、Dインパクト、差、GⅢ10着)7番人気(34.1)

6着〇( 4)ハナズゴール  (浜中俊、加藤和、Oマッテルゼ、差し、GⅡ4着)2番人気
14着▲(17)サウンドオブハート(池添謙、松山康、Aタキオン、差し、GⅡ1着)3番人気 
タイム1分32秒4(4F46.1-3F34.2-2F22.8-1F11.6)
単勝310円、馬連8,030円、馬単12,600円、3連複35,770円、3連単193,570円

**NHKマイルC:マイネルホウオウ柴田大知が感涙初GⅠ勝利殊勲、エーシン内田は失速
 先行粘り込みで先着を果たしたのが「横山典フラムドグロワール」の3着のみ、この馬はいずれ大きい重賞勝ちが見えてくるようだ。
 そして後方から追い込んだマイネルホウオウ柴田大、インパルスヒーロー田中勝、出遅れで後方からの競馬になったレッドアリオン川須などは、前半のハイペースに着いて行った先団組が皆バッタリとバテて、最後の直線勝負が、脚を溜めていた後方待機組の差し脚が生きる展開が、ズバリ決まった勝因なのです。
 スタートで大きく煽って最後方からの競馬になったのが3番人気レッドアリオン川須、先行したのは5枠2騎コパノ福永祐、ガイヤース(ウイリアムズ)、フラムド横山典でしたが、期待のエーシントップ内田博が口を割って3番手の外まで追い上げたが内田博騎手は、テンが早いと思い3角手前で懸命に抑え下げる展開、直線を向いて3番手からフラムドグロワール横山典が抜け出し内ラチ沿いを懸命に逃げ込むところに、直線残り200mからの馬群中団外から一気に末脚を伸ばした内に、インパルスヒーロー田中勝とマイネルホウオウ柴田大が馬体を併せて先団に迫り、GOAL前で外マイネル、中インパルス、最内フラムドの3騎が並んで「クビ、クビ」の大激戦で入線した。
5/05 東京11R NHKマイルC(GⅠ、3歳OP、芝1,600m)結果
1着*( 8)マイネルホウオウ(柴田大、畠山、Sフェニックス、差し、GⅢ7着)8番人気(33.7)
2着〇(17)インパルスヒーロー(田中勝、国枝栄、クロフネ、差し、前GⅢ1着)6番人気(33.9)
3着注(12)フラムドグロワール(横山典、藤沢和、Dメジャー、先行、GⅢ10着)8番人気(34.6)
4着▲( 6)レッドアリオン   (川須栄、橋口弘、Aタキオン、先行、GⅢ2着)3番人気(33.6)
5着△1(10)ガイヤースヴェルト(ウイリアム、斎藤誠、Dメジャ、差、GⅢ2着)2番人気(35.1)

7着◎(15)エーシントップ  (内田博、西園正、Tキャット、先行、GⅢ1着)1番人気(35.1)
タイム1:32.7 (4F46.6-3F34.9-2F23.6-1F12.0)
単勝3,430円、馬連21,890円、馬単56,570円、3連複137,530円、3連単1,235,600円

**天皇賞・春:大殊勲の初GⅠウイナーに輝いた「フェノーメノ蛯名正」
 玉砕的に20馬身も大逃げしたサトノシュレン幸英明、そしてムスカテール福永祐も離れた2番手に付いて回り、断然人気の期待馬ゴールドシップ内田博は例のとおり最後方で待機して馬場一周するも、レースで動いたのが2周目の向正面、期待のゴールド内田博が懸命に馬の首筋を追っ付けるも動きが重そうに見えたが・・・、
 ゴールドの相手、対抗で期待したフェノーメノ蛯名正は、3角では4番手に、4角では2番手に徐々に先団に付ける積極走法、そしてゴールドも外からナンとか先団の5番手まで上がって直線、
 ここで一気に早仕掛けしたのがフェノーメノ蛯名正が軽快に抜出し、そしてトーセンラー武豊と香港刺客レッドカドー(モッセ)が先団を形勢しGOALに突き進み、余裕を持って夢に見た初GⅠ勝利がフェノーメノ蛯名正で確定的、大きく突き放して感涙のGOALでした。
 蛯名正義騎手は、2年前ヴィクトリアマイルCで「アパパネ優勝」して以来久々のGⅠ勝利に感涙です。昨日のダービーTRの青葉賞でヒラクボディープが快勝して、連日のお立ち台で、嬉しい重賞勝ちインタビューを受けるなど、今一番の勢いがあるジョッキーなのです。
 期待のゴールド内田博は、前の位置でジャガーメイル戸崎圭に内に寄られ、跳ね返す余裕もなく、態勢を整え外に持ち出すタイムロスが誠に惜しいゴールドシップ、死力で再度末脚を使うも掲示板に乗るのがヤット、初めて「上がり3F37秒0」のタイムでは、到底先団を捕えらる末脚でなく、失速5着は仕方がありません。結局アドマイヤラクティ岩田康にも、前に割り込まれては・・・無念の走りに成っては、馬券の目が外れです。
4/28 京都11R 天皇賞・春(GⅠ、4歳以上OP、芝3,200m)結果
1着( 6)〇フェノーメノ (蛯名正、美浦戸田、Sゴールド、前走GⅡ1着) 2番人気(36.2)
2着( 1)△トーセンラー(武 豊、栗東藤原英、Dインパクト、前走GⅡ1着)3番人気(36.4)
3着(13)▲レッドカドー(香モッセ、英ダンロップ、Kジェネルー、ドバイ2着)6番人気(36.5)
4着( 7)△アドマイヤラクティ(岩田康、栗東梅田智、Hクライ、前GⅡ1着)4番人気(36.4)
5着( 8)◎ゴールドシップ (内田博、栗東須貝、Sゴールド、前走GⅡ1着)1番人気(37.0)
タイム3:14.2(ラップ4F49秒2-3F36秒3-2F24秒4-1F12秒6) 
単勝620円、馬連3,190円、馬単6,500円、3連複21,880円、3連単111,830円

**皐月賞:断然の人気ロゴタイプ(Mデムーロ)が快勝
 前哨戦のスプリングSでも断然人気に応えて見事1着した「ロゴタイプ(Mデムーロ、美浦田中剛)」が、馬場中央から早めに先頭に立って、追い上げるライバル達を尻目に見事に押し切ってレコードタイムで栄光のGⅠ皐月賞を勝ち取った。
 勝利したミルコ・デムーロ騎手は、凱旋する途中も、表彰式での記念写真でも嬉しさの余り、愛馬ロゴタイプの首筋に何度も抱擁、そして両手で擦って激走に慰労、タテガミにキッスするなど大興奮でしたよ。
 先ずは、第一冠の皐月賞を無事勝利して「おめでとうさん」は変わりませんが、ここはあくまで通過点、第二冠の日本ダービーが直ぐ5月末にありますから「一先ず深呼吸してチョイ休養し」次の新たなライバルを迎え撃つ闘志が必要に成ってきますから注意しましょう。
 エピファネイア、コディーノと2、3転した前売り単勝1番人気が、当日にはロゴタイプが断然の1番人気に落ち着き、その期待に応えて、中団の内ラチに待機したが、包まれた中から(どうやって)抜け出すか、苦しい展開の競馬になりそうに思えたが「ここで勝利の女神が現れ」、外で併走したカミノ蛯名正が下がっため「巧く外と前が空いてチャンス到来」、ここで3角中団内ラチ沿いから仕掛け、コーナーを利して一気に外に出せたのが最大の幸運、4角では早くも先団4番手の外まで取り付き直線、馬場中央から内で抜け出したコディーノ(横山典)とエピファネイヤ(福永祐)を軽く競り落として突き進むが、皆同じ脚色ではナニも競り勝てる相手が現れない嬉しい展開、悠々と先頭で坂を駆け上がり「1/2馬身」先着でGOAL!見事に第一冠を獲得した。
 4/14 中山11R 皐月賞(GⅠ、3歳OP、芝2,000m)結果 
1着◎ ( 7)ロゴタイプ  (Mデムーロ、美浦田中剛、Rグリン、スプリ1着)1番人気(35.3)
2着△2(14)エピファネイア (福永祐、栗東角居、Sクリスエス、弥生賞4着)2番人気(35.6)
3着△1(12)コディーノ  (横山典、美浦藤沢和、Kカメハメハ、弥生賞3着)3番人気(35.8)
4着〇 (15)カミノタサハラ(蛯名正、美浦国枝、Dインパクト、 弥生賞1着)4番人気(35.7)
5着△3( 5)タマモベストプレイ(和田竜、栗東南井、フジキセキ、スプリ2着)8番人気(35.6)

18着▲( 3)レッドルーラー (川田将、栗東松田博、Kカメハメハ、若葉S1着)6番人気
タイム1:58.0レコード (4F47.9-3F35.9-2F24.0-1F12.0)
単勝370円、馬連870円、馬単1,750円、3連複1,210円、3連単5,920円

**桜花賞:第一弾はアユサンに戴冠、テン乗りのクリス・デムーロ騎手が殊勲
 流石Dインパクト産駒の馬は強いです。今頃気が付いても遅いのですが、見事に1着・2着と独占決着、そして土曜競馬で丸山騎手が落馬負傷により急遽代打騎乗「クリス・デムーロ騎手」がアユサン(手塚厩舎)を後方待機させて素晴らしい直線の追込みを決め、関東に牝馬クラシック第一冠「桜花賞」の栄光の勝利を持ち帰る事が出来た。
 激戦の2着には上がり馬「レッドオーヴァル(Mデムーロ)」が、アユサンと競り合いで一旦は馬体を併せ叩き合いしたが、弟クリスに僅かに遅れた兄のミルコ・デムーロ騎手、そしてデムーロ兄弟が、断然人気のクロフネサプライズ(武豊)を競り落としての栄光のGOAL、先行争いした先団グループの各馬を中団から直線勝負し、差し切った無欲の展開読みに完敗です。
 昨日と違って好天に恵まれ強風のなか、馬場が急速に乾いて「良馬場」に回復、差し・追込みが決まるレース展開、スタートして内枠からサマリーズ藤岡佑、クラウン三浦皇、ウイン和田竜が先行したが、直ぐに外から期待のクロフネ武豊が先行2番手に上がって3・4角を周り直線、ここでクロフネ武豊が馬群を引き連れて先頭に立って走り込み、誰しもがこのまま引き離して逃げ込む期待一杯でしたが、大外を回ってレッド(Mデムーロ)が凄い末脚で先頭に迫り、更に馬群からアユサン(Cデムーロ)が伸びて来て、一気に並んでレッド武豊を交わしては唖然、一旦はレッド(Mデムーロ)が外で前に出たような勢いでしたが、馬体を併せて競り合いし、結局GOAL前で内からアユサン(Cデムーロ)が二の脚を使って競り落し嬉しい1着でした。
 懸命に先行したレッド武豊が、3番手に後退するも、粘り込むものと期待したが後方から猛追したプリンセスジャック(福永祐)にも交わされ4着では甚だ無念、逃げ馬は最低限35秒台で粘り込まないと1着は難しいです。
4/07 阪神11R 桜花賞(GⅠ、3歳OP牝馬、芝1,600m)結果
1着△( 7)アユサン    (Cデムーロ、手塚、Dインパクト、差し、GⅢ3着)7番人気(35.5) 
2着・(14)レッドオーヴァル(Mデムーロ、安田、Dインパクト、追込、GⅢ7着)2番人気(35.1)
3着・( 9)プリンセスジャック(福永祐、加用、Dメジャー、差し、前GⅢ8着)14番人気(35.6) 
4着◎(13)クロフネサプライズ(武豊、田所、クロフネ、逃げ、前走GⅢ1着)1番人気 (36.5)
5着△( 6)ローブティサージュ(秋山真、須貝、Wエンブレム、差し、GⅢ9着)8番人気(36.2)

7着▲(12)トーセンソレイユ(シュタルケ、池江、Nユニヴァース、差、前走OP1着)3番人気
10着〇(18)メイショウマンボ (武幸四、飯田明、Sマンボ、追込、前GⅡ1着)4番人気
タイム1:35.0(:4F48.1-3F36.1-2F24.2-1F12.7)
単勝1,800円、馬連3,300円、馬単9,350円、3連複102,860円、3連単679,300円

**高松宮記念:ロードカナロア(岩田康)が期待に応えて圧巻の快勝
 スタート決めたハクサンムーン(酒井学)が先行、断然人気で期待のロードカナロア岩田康が、出負けして後方からの競馬、直線を向いても内ラチで軽快に逃げ粘っているハクサンムーン、ロードカナロアは中団8番手、ここから岩田康誠騎手が渾身の左鞭を数発打って馬群から一気に追い出し加速、先行のハクサンムーン並ぶ間もなく抜き去り「1馬身1/4」交わして圧巻のGOAL、ここでスプリントレースを4連勝、そして驚異のGⅠレース3連勝の輝かしい勝利の瞬間でした。
 驚異なのは馬だけではありません。管理する安田隆行調教師は、昨年このレースをカレンチャンで勝利、そして今年はロードカナロアと見事なほど連覇、また今年のGⅠレースがフェブラリーSに続き2つ目ですが、これも連勝する凄腕には、皆が脱帽、起立礼!なのです。
 問題の2着に届いたのは、内で粘るハクサンで決まりかもと思い、馬券はここで外れを観念したが、後方から鋭く追い込んだドリームバレンチノ(松山弘)が、GOAL前で際どく「ハナ差」届いては、ナンとか馬単券の方が復活ゲットが出来て安堵した。
 3/24 中京11R高松宮記念(GⅠ、4歳以上OP、芝1,200m)結果
1着◎(11)ロードカナロア (岩田康、安田厩舎、Kカメ、前走GⅢ1着)1番人気(33.2)
2着▲(12)ドリームバレンチノ(松山弘、加用、Rインメイ、前GⅢ1着)2番人気(33.3)
3着・(13)ハクサンムーン (酒井学、西園、Aムーン、前走GⅢ9着)10番人気(34.0)
4着〇(15)サクラゴスペル (横山典、尾関、Sプレジデント、前GⅢ1着)4番人気(33.8)
5着△1(17)ダッシャーゴーゴー(川田将、安田、Sバクシンオ、GⅢ2着)6番人気(33.7)

9着△3( 9)サンカルロ (吉田豊、大久保洋、Sクリスエス、前走GⅢ4着)3番人気
タイム1:08.1(レコードタイム)ラップタイム4F45秒2-3F33.8-2F22.6-1F11.6
単勝130円、馬連470円、馬単560円、3連複11,340円、3連単21,470円

**フェブラリーS:期待の浜中俊グレープブランデーが見事な制覇
 マイルのダート戦は、やはりセオリー通りの内枠馬の先行策で決まりなのです。大外枠の馬なら尚のこと、不運にもシルク横山典が大きく出遅れては(追い込めず)5着が精一杯の万事休すなのです。
 スタートで3枠2騎タイセイ田辺裕、エスポワール松岡、そしてマルカ福永祐が先行、カレン秋山はダッシュ付かず5番手追走、スタート決めたがグレープ浜中俊は中団の内で我慢の展開、直線を向いて、逃げ込み図るエスポ松岡の脚色が健在なのはハラハラ、内ラチ沿いから期待通りに浜中俊グレープが力強く抜け出したときには、もう馬券の当たり外れは度外視して「ヤッター!イイゾー浜中~!」と遂、叫んでしまったほどの大興奮、流石に頼りの浜中俊は「シッカリ仕事」をして呉れました。
 我が本命に大いに期待を注入した「カレンブラックヒル(秋山)」は、やはり初ダート戦は不向きだったのでしょうか?それともハイペースの展開で戸惑ったからなのでしょうか?折角秋山騎手がダート戦でも適性大ありと参戦を勧めるも、ブービーまでの撃沈では困りましたね。
 そして、折角浜中俊騎手の頭が激走でズバリ決まっても、(いつもの通りなのですが)こんな時に限って、2番手の相手は、痛恨の我が無印で決まっては・・いつも、今回も参りました。
 2・3着には公営遠征で深いダート戦を駆け抜け、力を付けて来た伏兵馬エスポワールシチーが先行粘り込みで残し、そして3番手にワンダーアキュートが中団から一気に追込んでは、当然の如く3連単馬券は外れ撃沈になって仕舞います。 
2/17 東京11RフェブラリーS(GⅠ、4歳以上OP、ダート1,600m)結果
1着△2( 2)グレープブランデー(浜中俊、安田隆、Mカフェ、差し、GⅡ1着)3番人気(35.9)
2着・( 6)エスポワールシチー(松岡、安達、Gアリュール、逃、大井GⅠ5着)9番人気(36.5)
3着△3(10)ワンダーアキュート(和田竜、佐藤正、Kテック、先行、GⅠ2着)7番人気(35.9)
4着注 ( 3)セイクリムズン(藤岡佑、服部茂、Eサンデー、先行、前走GⅢ3着)16番人気
5着△1(16)シルクフォーチュン(横山典、藤沢則、Gアリュール、追込、GⅢ1着)5番人気

10着〇( 7)ガンジス   (内田博、矢作、Nユニヴァース、先行、前走GⅢ2着)6番人気
12着▲( 8)イジゲン   (ベリー、堀宣行、Eマーカー、差し、前走GⅠ15着)2番人気
15着◎(11)カレンブラックヒル(秋山真、平田、Dメジャー、先行、前走GⅠ5着)1番人気
タイム1:35.1(4F48.6-3F36.5-2F24.4-1F12.4)
 単勝670円、馬連10,330円、馬単17,580円、3連複16,150円、3連単111,130円

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